小学校の教員向けにデジタル交通安全かるたを無償配布
Hondaは、子どもたちに覚えて欲しい交通ルールやマナーを、親しみやすく可愛いイラストで分かりやすく紹介した「Honda交通安全かるた」をデジタル化し、小学校の教員が子どもたちに手軽に交通安全教育を実施できる教材として、この度無償配布を開始しました。
Hondaは、2050年に全世界でHondaの二輪車、四輪車が関与する交通事故の死者をゼロにすることを目指し、さまざまな視点から「安全」に関する取り組みを行っており、子ども向けの交通安全教育にも長年力を入れて取り組んでいます。
昨年、Hondaの教材を用いた交通安全教室の効果検証を実施したところ、受講直後には歩行状態の改善や、横断歩道通行での手上げの増加、道路への飛び出しの減少が見られたものの、時間の経過とともに受講前の状態に戻る傾向が見られ、教育効果を維持するには継続的な指導が必要ということが分かりました。
これまでの教材は年に数回実施される交通安全教室などの特別な授業で使用するものが多かったのに対し、日常的に継続した教育が可能となるよう、小学校の朝の会や、帰りの会などでの隙間時間を使って指導ができる教材を検討しました。制作にあたっては、教員の方々から意見を伺いながら、手軽に短時間で教育を行え、子どもたちが楽しみながら安全な行動を意識できるような教材として「デジタル交通安全かるた」を開発しました。
デジタル交通安全かるたは、子どもたちに覚えてほしい45の交通ルールやマナーを、親しみやすく可愛いイラストやアニメーションでわかりやすく紹介しており、パソコンやタブレット端末を用い、絵札を見て子ども自身が考え、読み札で答え合わせを行い教員が解説する、といった構成となっており、「安全な交通行動」や「命の大切さ」についてクイズ形式で楽しみながら、手軽に学べる教材となっています。
この教材を活用いただくことで、子どもたちが日常的に交通安全を学ぶ機会が増え、今まで以上に子どもたちの安全意識を継続的に高めることに役立てばと思い、このたび小学校の教員を対象に無償で配布することにしました。
また、ご家庭にて「大切な命を守るための交通安全」をかるたで遊びながら学べるHonda交通安全かるたも販売しております。
■ Hondaの子どもの交通安全への取り組み
子どもが関与する交通事故は、14時~17時の下校時、放課後を中心とした時間帯に多く発生していることから、一人での行動が多くなる小学校入学前から、交通ルールや道路の安全な歩き方を覚えることが非常に重要です。
Hondaは、幼児から高齢者までさまざまな年代に向けた交通安全教育教材の開発・普及に取り組んでいます。その中で、小学校入学前の4~5歳の幼児、小学校低学年の児童向けに交通安全教育プログラム「できるニャンと交通安全を学ぶ」は多くの自治体に活用いただいています。これは楽しんで学ぶことができるよう、キャラクターが登場し、アニメーションでの問いかけを交えた対話型のプログラムや、子どもが自ら考え行動する道路横断体験プログラムなど、安全な交通行動を学べる内容となっています。
このような教育プログラムや教材は、1970年に設立された安全運転普及本部が開発し、全国の交通安全指導者やHonda Carsなどで活用されています。昨年度は、幼児や児童に向けた交通安全教室が全国で8,400回以上開催され、合計46万人以上の子どもが参加し、交通安全を学んでいます。
■デジタル交通安全かるたについてのお問い合わせ先
安全運転普及本部 TEL 03-5412-1150
■交通安全かるた オンラインストア
Honda公式ウェア&グッズショップ
http://goods.honda.co.jp/shop/g/gZBD33HN214A00/