ワイパ付きで大型の三輪キャビンスクータ用樹脂製ウインドスクリーンでは、透明性、耐衝撃性および耐侯性を確保しつつ、ワイパによるスクリーン表面への傷付き対応が必要であり、樹脂表面のハードコート技術ならびに歪みの少ない樹脂成形技術の確立が重要である。耐擦傷性については、耐摩耗性に優れたハードコート材料の開発ならびに耐衝撃性を損なわないコーティング膜厚の選定、適切なワイパブレードの押し圧の設定により、十分な性能を達成した。また、ベース樹脂材に用いたポリカーボネート樹脂は、平均分子量が高い押し出しグレードが適しており、ハードコート処理においては、安定した性能と品質を確保するため、コーティング時の温度・湿度の条件設定が重要であった。
Honda R&D Technical Review Vol.6 収録 (178 - 185)