要旨
近年、車室内における快適な音響空間の実現を目的とした、騒音の音質定量評価手法の研究開発が進められている。これらを効率的に進める技術として、ディジタル信号処理を応用した音のシミュレーションシステムを開発した。本システムは、新たに考案したディジタルフィルタリング手法を用いることにより、収録した自動車騒音の周波数帯域成分、次数成分を短時間に高い精度で任意に加工、合成でき、その加工信号をノイズの無い音で試聴できることを特長としている。本システムを用いて加工した評価音の信号加工精度検証と聴感試験の結果から、自動車騒音の評価システムとして有効であることがわかった。
参考文献
- 1) 久田見、岡本、畑:「回転次数比分析情報を用いた評価用自動車排気音の合成」日本音響学会講演論文集1989年3月
- 2) 金丸:「自動車車室内音の音質定量評価システム」自動車技術会シンポジウム1989年12月
- 3) 中村ら:「車の騒音評価システムについて」日本音響学会講演論文集1990年3月
- 4) E. Eoran Brigham:「高速フーリエ変換」科学技術出版
- 5) A. V. Oppenheim and R. W. Schafer:「ディジタル信号処理」コロナ社
- 6) 北村:「聴能形成について」日本音響学会講演論文集1976年5月
- 7) 北村ら:「録音技術者を対象としたシーショ アテストの結果について」日本音響学会講演論文集1985年9月
- 8) 中村ら:「自動車の快適性と車室内音」日本音響学会誌46巻9号1990年
- 9) 山下ら:「自動車車室内音の音色評価について」HONDA R&D Technical Review vo1. 3 1991年5月
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.3 収録 (142 - 152)
論文PDF
PDF 1.7MB
引用情報
宮内 邦夫, 小峰 徳雄.
自動車騒音シミュレーションシステムの開発とその応用について
Honda R&D Technical Review Vol.3 pp.(142 - 152)1991.
引用情報をコピー
コピーしました