近年の車載エレクトロニクスシステムの高度化に伴い、これを構成しているセンサ、アクチュエータも進化し、システムとの適合性、制御の容易さなどから磁気応用センサ、アクチュエータが数多く使用されるようになってきた。しかし従来、これらの磁気応用部品の開発には、設計段階で磁気的な性能を正確に予測できる手段が不十分で、簡易的な机上計算により仕様を絞り込み、実験で確認する手法をとらざるを得なかった。有限要素法(FEM)を使用した磁場解析シミュレーションはこれらの課題を解決し、開発部品の性能を設計段階で精度良く予測することを可能にした。この磁場解析シミュレーションを開発に導入しさらに、車載した時の広範囲な温度変化が磁場へ及ぼす影響を、熱応力計算と組み合せることによって正確に予測することが可能となった。
Honda R&D Technical Review Vol.2 収録 (194 - 203)