要旨
ここで紹介する敏感度解析は、従来困難とされていた実走時の振動問題、さらには音響問題にも適用可能な手法である。従来の手法は実験的解析にしろ、数値シミュレーションモデルであれ、完成車を構成する各コンポーネントレベルでの適用が限界であった。それに対し、本手法は完成車全体をブラックボックスとして扱い、走行中の振動測定と加振実験より得られるデータを使って完成車の複雑な振動騒音現象に適用できる敏感度解析である。数値シミュレーションモデルによる商品開発早期における解析と、試作段階における実験的解析手法に本手法を加え、効率的な開発が行なえるようになった。
参考文献
- (1) 本田伸雄、田中征夫ほか:ワンボックスカー低速こもり音FEMシミュレーション(第1報)、自動車技術会学術講演会前刷集842, (1984), P. 425
- (2) 加賀美直克、本田伸雄ほか:ワンボックスカー低速こもり音のFEMシミュレーション(第2報)、自動車技術会学術講演会前刷集852, (1985), P. 407
- (3) 藤田健二、中島国成、猪田克美ほか:乗用車こもり音の要因分析法、自動車技術会学術講演会前刷集862, (1986), P. 407
- (4) 鈴木真二、今井守之、石山慎一ほか:境界要素法とモード解析法による構造体の振動・音響解析、日本機械学会論文集(C編), 52巻, 473号, (1986), P. 310
- (5) John R. Crowly, Steve M. Crowly, G. Thomas Rocklin, Thomas E. Gorman: A Comparison of SMURF And Modal Modeling, Proc. 3rd IMAC, (1985), P. 1053.
- (6) A. C. Stassis, A. R. Whittaker: Structural Modifications Using Raw Frequency Response Function: Some Practical Observations, Proc. 11th Int. Modal Analysis Seminar, Leuven, , Part 2-EL-3
- (7) P. Vanhonacker: Sensitivity Analysis of Mechanical Structures, Based on Experimentally Determined Modal Parameters, Proc. 10th Int. Modal Analysis Seminar, Leuven, (1985), Part 1-15
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.1 収録 (76 - 80)
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引用情報
漆山 雄太, 野口 久智, 飛田 哲夫.
振動騒音における伝達関数による敏感度解析
Honda R&D Technical Review Vol.1 pp.(76 - 80)1989.
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