従来、不織布の応用分野は、トランクマットなど意匠性の要求が低い部位が主体であった。本稿では、不織布を繊維素材の処理配合技術と新たな二層化生産技術によって商品性の向上を図ったフレックスダブルディロア(二層立毛調表皮材、以下FDDと称す。)の開発について報告する。FDDは、細デニールの綿を使用することで触感を改善し、更に、これを二層化することで強度物性を向上させたものである。また、ニードリング方法の工夫によって、柄の設定も可能となり、内装分野の用途においてデザイン自由度の高い意匠性技術を確立した。
Honda R&D Technical Review Vol.10 収録 (166 - 170)