小型ティラー「FG201」の開発

要旨

小型ティラーの中ではトップレベルの作業性能を実現しながら軽量なティラーFG201を開発した.本ティラーは,車軸回転数を最適に保つメカニカルガバナを装備した専用設計4ストロークOHVエンジンの採用により,固い土の耕うん時でもエンジン回転の低下が少なく,優れた耕うん性能を発揮できる.耕うん爪軸に近い低重心設計,軽量機体にマッチした新設計爪の採用,抵抗棒形状と配置の工夫,最適車軸回転数の設定により,4ストロークエンジン搭載機クラス最軽量の17 kgを達成すると共に小型ティラーの中ではトップクラスの作業能率を可能とした.操作性についてはデコンプのリフト量とバルブタイミングの最適な設定によりリコイルスタータ始動荷重を従来機の40%低減を可能とし,また遠心クラッチの採用によりスロットルレバー操作のみで耘うん作業の開始,停止を可能にした.これにより初心者や高齢者にとっても使いやすい簡単操作を実現した.また,コンパクトに収納できる折りたたみハンドルと片手で持てるキャリーハンドルの採用により,持ち運びや乗用車への搭載を容易にした.環境適合性については,EPA Phase Ⅱ規制値とCARB Tier Ⅱ規制値をクリアし,また欧州騒音規制2006年ステージ2もクリアした.

参考文献

  1. (1)増田正三ほか:Ⅲ.4.小型トラクタ,Ⅲ.5.動力耕うん機,p.78-86 (1975)
  2. (2)鈴木卓ほか:タイミングベルト内臓型汎用OHCエンジンの開発,HONDA R&D Technical Review, vol.10, p.122-127 (1998)

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.14 No.2 収録 (9 - 16)

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引用情報

笹岡 雅行, 池田 貴志, 片桐 信近, 佐藤 貴之.
小型ティラー「FG201」の開発
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.2 pp.(9 - 16)2002.
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