要旨
磁気特性と機械的特性の両立を要求されるモータ用ロータにおいて,材料を接合する複合化技術に着目し,焼結材料の拡散接合とその影響因子として,接合面積について解析した.その結果,接合面の強度が接合面積に依存することがわかり,機能材料と構造材料という異種材料を拡散接合する技術を確立した.本開発では,焼結材料の熱膨張差に加えて,内側部材と外側部材の組み合わせ寸法差による圧力を付与することで接合面積を向上させ,接合強度を満足する焼結拡散接合技術を確立した.ハイブリッド車のモータ用ロータに開発材を適用することで,機能と強度の両立と生産性を大幅に改善し,50%のコスト低減を可能にした.
参考文献
- (1)日本粉末冶金工業会編:焼結機会部品,東京,技術書院,1987, p.279
- (2)藤木章:高性能エンジン用焼結部品及び材料の開発,粉体および粉末冶金,vol.46, No.5, p.510-518 (1999)
- (3)大塚穎三,生嶋明訳:材料化学入門Ⅲ「機械的性質」,東京,岩波書店刊,1965, p.26
- (4)浅香一夫:圧粉体組み合わせ焼結拡散接合法に関する研究,学位論文,広島大学,p.61-62 (1997)
- (5)嶋田明吉,小川博久,中島稔,島田裕央:ハイブリッドカー「インサイト」用薄型DCブラシレスモータの開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.12, No.1, p.15-20 (2000)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.1 収録 (257 - 264)
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引用情報
小松 敏泰, 新崎 知, 中原 洋一, 浅香 一夫.
モータ用ロータにおける焼結拡散接合技術の開発
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.1 pp.(257 - 264)2002.
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