「King of Minivan」新型US Odysseyの開発

要旨

次世代のミニバンベンチマークとなるべく,安全・環境をベースとして,卓越したスタイリング,ユーティリティの良さに加えて高級セダンに負けない走りと質感を備えた“King of Minivan”として位置付けた2005 年モデルUS Odysseyを開発した.パワートレーンには,北米初のVCMエンジンを採用し,クラストップの燃費を実現した.シャーシに関しては,リヤサブフレームのフローティング化による静粛性を確保した上で,操安性との両立を図った.インテリアでは,ミニバンで必要とされている小物収納スペースとして,回転式床下収納の採用など,新しいアイデアも取り入れた.シートについては,3rdシートのワンモーション収納を始めとして,8人乗り仕様では2ndシート中央に容易に脱着可能なプラス1シートを採用するなど,室内のユーティリティを最大限高めている.また,パワースライドドアには,常時給電システムやタッチセンサを採用し,操作性を向上させた.車両構造においては,正面衝突,オフセット衝突,Car-to-Car衝突の対応として,ACE(Advanced Compatibility Engineering)BODYを採用し,従来装備に加えてサイドカーテンエアバッグ,VSA(Vehcle Stability Assist)を全グレード標準装備とし,Safety for EveryoneとしてのHondaの安全に対する取り組みを訴求した車に仕上げている.

参考文献

  1. (1)安木茂宏ほか:『ニューインテリジェントツアラー』新型インスパイアの開発,Honda R&D Technical Review, Vol.16 No.1, p.1-10(2004)
  2. (2)吉本毅,田口義徳:コンパチビリティ対応ボディ,自動車技術会春季学術講演会前刷集,No.45-04, p.11-14(2004)
  3. (3)松岡英樹ほか:アクティブエンジンマウントの開発,Honda R&D Technical Review, Vol.15, No.2, p.209-214 (2003)
  4. (4)井上敏郎ほか:エンジンこもり音低減のためのアクティブ制御システムの開発,Honda R&D Technical Review, Vol.15, No.2, p.201-208(2003)

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.17 No.1 収録 (8 - 17)

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引用情報

相楽 敏, 福田 誠, 神田 稔也, 高比良 嘉一, 谷岡 正敏, 塚田 祐一.
「King of Minivan」新型US Odysseyの開発
Honda R&D Technical Review Vol.17 No.1 pp.(8 - 17)2005.
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