一般に,二輪車用エンジンでは,クランクケース内に発生するブローバイガスエミッションを低減するために,エアクリーナを含む吸入系の経路にブローバイガスを導いている.このシステムの場合,走行条件によってはブローバイガス中に含まれる水分及びガソリン成分がエンジンオイル内に混入するため,オイル交換のインターバルが短くなる.それらの混入を低減するために,クランクケース内を強制的に換気するシステムを開発した.このシステムはクランクケース内の圧力変動により新気をクランクケース内に吸入させて,クランクケース内を強制的に換気する構造になっている.このクランクケース強制換気システム(Positive Crankcase Ventilation system: PCV system)により,従来のシステムに対してエンジンオイルに含まれる水分濃度を73%,ガソリン濃度を42%低減することができた
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.2 収録 (165 - 170)