非結合型動吸振器を用いて,エンジンマウントの高周波域の絶対バネ定数を低減することにより,パワープラント系に起因する車室内騒音を改善する技術を開発した.本技術開発にあたり,まずシミュレーションを用いて結合型動吸振器に対する優位性を確認した.次に,非結合型動吸振器の構造的な特徴を生かして,エンジンマウントのゴム部に適用する構造を考案し,単体特性において,ラバーサージング及びマウントブラケット共振による絶対バネ定数の上昇を抑える効果があることを確認した.また,完成車性能としても車室内騒音の低減を図れた.最後に,非結合型動吸振器をエンジンマウントのゴム部に適用しても,目標とする耐久性能が得られることを確認した.
Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 収録 (223 - 228)