要旨
バンパ用ポリオレフィン素材の生産プロセスの変化に対応すべく,高い塗装密着性が求められている.これに対して,プライマの主成分であるポリオレフィンの低融点化により,プレヒートや焼付け時の熱でポリオレフィン樹脂をポリプロピレン(以下PPと表す)素材へ融着させることで分子間相互作用力にて密着性を向上させる手法を検討した.メタロセン触媒を用いてポリオレフィンの立体規則性を制御し低融点化を図ることにより,従来プライマよりも密着性を向上させることが可能となった.従来付加していた塩素をオレフィンから削除したことで,環境負荷物質の低減もおこなった.
参考文献
- (1)荒川孝:自動車用プラスチック材料の表面処理,環境対応型表面処理技術,テクノシステム,p.643-644(2005)
- (2)佐伯芳久,小川剛志:高剛性ポリプロピレンと塗料の開発によるバンパフェイシアの軽量化,HONDA R&D Technical Review, Vol.9, p.213-219
- (3)清水研:PPコンパウンドの動向,2006年版ポリプロピレン市場の徹底分析,矢野経済研究所,p.68-79(2006)
- (4)曽我和雄:メタロセン触媒と次世代ポリマーの展望,シーエムシー出版,256p.(2001)
- (5)渋谷栄一,鈴木実,藤井聡:環境ごみ焼却炉におけるダイオキシン類の挙動,NKK 技報 No.166, p.16-20 (1999)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.20 No.2 収録 (56 - 60)
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引用情報
橋本 孝則, 小川 剛志.
バンパ用脱塩素系水性プライマの開発
Honda R&D Technical Review Vol.20 No.2 pp.(56 - 60)2008.
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