要旨
新型ASIMOは「人と共存,協調して社会の中で役に立つロボット」の実現を目指したステップとして,人の存在する実環境で状況変化がわかり行動を自ら実行し動き続けることを目的として開発された.新たに,ものを操れるように5本の指が独立して動く多軸ハンド,人混在環境の中で動き続けるために俊敏性を向上させた脚,人とのやりとりをいざなう耳や胸の発光表示機能をもち,その上で全高を変えずに6 kgの軽量化を達成した.そのデザインは基本理念である“先進性と親和性の調和”の考えを昇華させ,人々のASIMOのとらえかたを大切にし,3Dソフトを用いて動いた状態を熟慮しながら,「やさしさ」「わかりやすさ」「みわけやすさ」の三つの観点を重視してすすめた.その結果,2000年の発表以来育んできた親しみやすいイメージと,新たな機能や機構による「人と相手をし続けるための進化」を具現化するデザインができた.
参考文献
- (1) 広瀬真人,竹中透:ヒューマノイドロボットASIMOの開発,Honda R&D Technical Review, Vol.13, No.1, p.1-6
- (2) 小池昭男,輿石健:ヒューマノイドロボットASIMOのデザイン,Honda R&D Technical Review, Vol.13, No.1, p.7-16
- (3) 重見聡史,河口裕一郎,吉池孝英,川邊浩司,小川直秀:新型ASIMOの開発,Honda R&D Technical Review, Vol.18, No.1, p.38-44
- (4) 輿石健:新型ASIMOのデザイン,Honda R&D Technical Review, Vol.19, No.1, p.6-12
- (5) 重見聡史,川邊浩司,中村孝広:新型ASIMOの開発―自律機械の実現―,Honda R&D Technical Review, Vol.24, No.1, p.34-41
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.25 No.1 収録 (7 - 13)
論文PDF
PDF 1.6MB
引用情報
輿石 健.
新型ASIMOのデザイン - 人と相手をし続けるための進化 -
Honda R&D Technical Review Vol.25 No.1 pp.(7 - 13)2013.
引用情報をコピー
コピーしました