要旨
CLARITY FUEL CELLの燃料電池システムをフロントフード内に搭載するために,小型のエア供給システムを開発した.従来のリショルム型に対して静粛性に優れる電動ターボ型のコンプレッサを採用することにより,消音補機類の体積で50%の小型化を実現した.空気の清浄性を求められる燃料電池のために,軸受けにオイルが不要なエアベアリングを採用した.ターボ化の課題である運転領域の制約に関しては,斜流式コンプレッサの採用とコンプレッサを2段にすることで,運転領域のワイド化と従来比1.7倍の供給圧力向上を達成した.また新規でレゾルバレス制御用インバータを開発することで,モータを回転角センサレスとすることが可能となり,モータの高回転化と小型化に寄与した.さらにパワーモジュールのフルモールド化とプレスフィット接続によりインバータ本体の小型化を達成した.
参考文献
- (1) 川崎聡志,小野徹,小椋正己,加美陽三:世界初の燃料電池乗車用Honda FCXの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 15, No. 1, p. 1-6
- (2) 木村顕一郎,河崎輝明,大村孝之,渥美淑弘,清水潔:新型燃料電池自動車CLARITY FUEL CELLの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 28, No. 1, p. 1-7
- (3) 日本機械学会:機械工学便覧応用編B5流体機械,日本機械学会出版,p. 11, 68,(1986)
- (4) ターボ機械協会:ターボ機械入門編,日本工業出版,p. 99, (1989)
- (5) 星嶋浩:世界初の自動車用ミラーサイクルエンジンとヨーレート感応型4WSに注目!,モーターファン別冊,ユーノス800のすべて,p. 14-21, (1993)
- (6) 松永稔,福島達也,尾島邦明,木村顕一郎,小川隆行:FCXクラリティ用燃料電池パワートレイン,Honda R&D Technical Review, Vol. 21, No. 1, p. 7-14
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.2 収録 (52 - 58)
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引用情報
菅原 竜也, 金沢 卓磨, 立花 優, 今井 直樹.
CLARITY FUEL CELL用エア供給システムの開発
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.2 pp.(52 - 58)2016.
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