要旨
フレキシブルでタイムリーな開発をおこなうために,短期間での製作が可能で,かつ,開発段階における試作と量産段階における少量生産への適用が可能な,高圧ダイカスト用金型を製作する技術が求められている.高圧ダイカスト用の金型には,その使用環境の過酷さから,優れた機械的特性が求められる.そのため,金型材料に熱間ダイス鋼などが用いられるのが一般的である.しかしながら,これらの材料は加工性に劣るため,その製作においては長い期間が必要となる.このような背景の下で,グラファイトで作られた型にダクタイル鋳鉄を鋳込み,加圧下で凝固をさせる鋳鉄用溶湯鍛造技術の研究をおこなった.基地組織の調整と表面改質と合わせて,形状精度,内部品質,金型寿命に関する目標を満足する製法を構築した.これにより,金型製作期間の半減が可能となった.
参考文献
- (1) 安斎浩一,青山俊三,新山英輔,海老沢賜寿雄,長澤理,金内良夫,早野勇,本橋俊之,澤田哲郎,石川勉,浅田穣,木下洋一,久保木勲,村上工成,水野竜一,板村正行,菅野利猛,菊池俊史,西直美:鋳鉄製ダイカスト簡易金型に関する調査研究,日本ダイカスト協会,p.96(2009)
- (2) 王 麟,川畑将秀:二相混合組織を有する球状黒鉛鋳鉄材の共析変態メカニズム,日立金属技報,Vol. 28, p.20-25(2012)
- (3) http://www.nbk-okamoto.co.jp/DataBook/d220.htm
- (4) 辻井信博:金型の損傷形態と寿命向上対策,Sanyo Technical Report Vol. 7, No. 1, p.65-71(2000)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 収録 (46 - 56)
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引用情報
北村 卓文, 名倉 宏樹.
鋳鉄用溶湯鍛造技術を用いた迅速金型製法の確立
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 pp.(46 - 56)2015.
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