初代PCXのデザインは優雅さが,三代目は先進性が表現された.いずれのデザインも多くの顧客に支持されてきた.四代目の方向性として,いずれの支持者も満足させることをねらった.スタイリングテーマとして「美しさと力強さ」が設定された.また,数多くの二輪車と併走しても,まぎれない存在感を持っていることが,ターゲットとするマーケットの顧客要求としてあった.もう一つの重要な要素としては,日常の使い勝手の良さがあげられた.これらを達成するために,曲面を基調としたスタイリングデザインや,個性の際立つフロント,リヤデザイン,利便性を踏襲したハンドル周りデザインを施し,次世代PCXのデザインが完成した.
Honda R&D Technical Review Vol.31 No.2 収録 (1 - 11)