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X-ADVにおけるコンセプトの創出とスタイリングデザイン

要旨

X-ADVは,欧州のお客様をターゲットとした,新たな750 ccクラスのモーターサイクルモデルとして開発された.本モデルでは,欧州の成熟した市場のお客様に対し,移動の喜びをさらに拡大することを目指した.そのコンセプトとスタイリングデザインは,開発着手以前に自発的に検討が始められた.まず,欧州の顧客を対象とした調査をおこない,“Go Everywhere with Excitement”という商品コンセプトを導き出した.その意図は,平日は都会でスマートな移動を可能とし,休日は冒険へと誘う「アドベンチャラー・スピリット」を持つコミュータということである.スタイリングデザインの方向性は,タフさを表現すると共に,乗り手を保護するという,四輪Sport Utility Vehicleが持つ属性を表現することに設定された.本方向性の検証のため,コンセプトモデルを作成した.その中で,ライダの体格やポジションを考慮し,バイクがライダを守っているようなプロテクション性を表現した.さらに,設定された方向性が,お客様に受け入れられるかを検証するため,欧州モーターショーにコンセプトモデルを展示し,ヒアリングを実施した.その結果,お客様の理解を得ると共に,高い評価を得ることができた.さらに,この結果を踏まえ,このモデルの製品化が決定し,量産車のためのデザインが施された.開発されたX-ADVは,これまでにないコンセプトとスタイリングでお客様の心をとらえ,市場において好感を得ている.

参考文献

  1. (1) 小松昭浩,桂川碧:CRF1000L Africa Twinのスタイリングデザイン,Honda R&D Technical Review, Vol. 28, No. 2, p. 6-8
  2. (2) 工藤一浩:NC700シリーズのスタイリングデザイン,Honda R&D Technical Review, Vol. 24, No. 2, p. 15-22

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.30 No.1 収録 (14 - 28)

論文PDF

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引用情報

飯田 王海, Daniele LUCCHESI, Maurizio CARBONARA.
X-ADVにおけるコンセプトの創出とスタイリングデザイン
Honda R&D Technical Review Vol.30 No.1 pp.(14 - 28)2018.
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