IMA

※2004年10月発表の情報

Hondaのハイブリッドはエンジンが主役

まずはじめに、 ハイブリッドカーについてご紹介しましょう。 ハイブリッドカーとは、 モーターでエンジンをサポートして走るクルマです。

エンジン車

エンジンを動力源として走行するクルマ

電気自動車

モーターを動力源として走行するクルマ

ハイブリッドカー

モーターでエンジンをサポートして走行するクルマ

ハイブリッドカーは、 燃費がよくて経済的、しかも走りがいい

ハイブリッドカーは、エンジンが燃料を多く必要とする 発進・加速時にモーターでサポートするため燃費がよくなります。 簡単に言うと、同じ大きさのクルマに比べて ガソリン代が掛からないということです。 SH-AWDは、実は外側の後ろ足を強く蹴って 自在に曲がる動物の走りから発想された クルマの曲がる性能を飛躍的に高める技術なのです。

しかも、エンジンをサポートするモーターは、 回り始めた瞬間に最大のパワーを発揮する特性を持つため、 発進・加速がパワフルで、爽快な走りが楽しめます。 「燃費のよさ」と「走りのよさ」、 消費するガソリンが少なくCO2の排出も少ない「環境性能のよさ」を 高い次元でバランスしたクルマ、 それがハイブリッドカーです。

ハイブリッドカーの種類

ハイブリッドカーには、現在3つの方式があります。

主役がエンジンで、モーターがサポート役の「パラレル方式」

エンジンによる走行が主体。発進時に最大の力が出るモーターの特性を活かし、エンジンが燃料を多く消費する発進・加速時に、モーターでサポートする方式。従来のクルマにモーターとバッテリーなどを追加するだけのシンプルな機構。

パラレル方式 パラレル方式のパワー特性

低速はモーターだけで走り、速度が上がるとエンジンとモーターが助け合う 「シリーズ・パラレル方式」

発進・低速時はモーターだけで走行し、速度が上がるとエンジンとモーターが効率よくパワーを分担。 動力分割機構や発電機などがあり構成は複雑。エンジンは発電機も回す。

シリーズ・パラレル方式 シリーズ・パラレル方式のパワー特性

モーターだけで走る電気自動車「シリーズ方式」

エンジンを発電機の動力としてのみ使用し、モーターだけで走る方式。

動力機構そのものは電気自動車ですが、エンジンを搭載しているため ハイブリッドカーの一種に含まれる。

シリーズ方式 シリーズ方式のパワー特性

そのなかからHondaは、機構がシンプルでエンジンを主役とする「パラレル方式」を選択。

構造がシンプルなため「パラレル方式」は、より軽量につくることができます。 軽量であることは、クルマの運動性能よくする点でも、燃費をよくする点でも有利。

また、エンジンが主役エンジンパワーとモーターパワーをロスすることなくダイレクトにタイヤへ伝えるので、スポーティな走りの楽しさを味わえます。

Honda IMA

無段変速機CVTから、従来のクルマと同じように動力を伝えるHondaのハイブリッド

「Honda IMA」 IMA=Integrated Motor Assist

Honda独自のハイブリッドのはたらき

それぞれの走行シーンで、Hondaのハイブリッドのはたらきと皆さまにとって、どんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

Hondaはハイブリッド技術においても、主役となるエンジンが重要と考えます

さまざまな方式のハイブリッドカーのなかでHondaは 構造がシンプルで軽量なパラレル方式を採用。 この方式は、モーターがエンジンをサポートして走るクルマです。

そのためHondaは、ハイブリッドの設計の主役となるエンジンは進化すべきと考え、 独自のバルブコントロール技術を核とした、i-VTECエンジンを開発。 低燃費と力強いトルクを実現するとともに減速時には全気筒を休止させエネルギーの回生量増加など、高効率を追求。 環境性能と爽快な加速性能を高次元で両立させています。

「モーターのみの走行」と「4気筒休止」により燃費と走りの楽しさをさらに向上。

必要十分なモーターパワーを確保したことで、低速クルーズ時にモーターのみの走行を実現。また、i-VTECエンジンによって4気筒すべてを休止させるバルブ制御が可能となり、減速時の発電効率を向上しました。

従来に増して、燃費が向上しガソリン代が少なく済み、きびきびとした走りの楽しさを味わえるハイブリッドシステムとして進化しました。

停止時

アイドリングストップ

発進時

モーターアシスト

低速クルーズ/緩加速時

4気筒休止 + モーターのみの走行

高速クルーズ時

エンジンのみの走行

急加速時

モーターアシスト

減速時

4気筒休止 + 減速エネルギー回生

Hondaのハイブリッドのモーターは、従来のエンジンのなかにおさまるほど薄くてコンパクト

Hondaのハイブリッドのモーターは、エンジンとトランスミッションの間におさまるほど薄くてコンパクト。

したがって、ハイブリッドシステムを従来車にそのまま積むことも可能です。 ハイブリッドをこれからのクルマの当たり前の技術として普及させることを視野に入れHondaは技術開発を行っているのです。

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