Honda エコ マイレッジ チャレンジ
参加車両チーム<車両紹介③>
H-TEC Challenger

Honda エコ マイレッジ チャレンジ参加車両チーム<車両紹介③> H-TEC Challenger

グループIII(大学・短大・高専・専門学校生クラス)で参加するH-TEC Challengerは、ホンダ学園 ホンダ テクニカル カレッジ 関東の4年生と1年生が製作した車両です。ホンダ学園のエコラン部はほかに、3年生と2年生が製作した車両(グループIII)とCNグループIIIに参加する車両があります。放課後の16時以降に活動するのが基本です。

新しいシャシーのテーマはずばり軽量化。中学生の頃からエコマイに取り組んでいる部員の経験を生かし、大きな入力の入る車軸まわりの強度確保に気を使うなど、勘どころを押さえて設計し、解析で検証したそう。アルミフレームなのは前作と同じですが、車両全体で6〜7kgの軽量化を果たしています。

視界確保の観点から大きな開口部を持つFRP製のカウルも新作です。前面投影面積を極限まで小さくするため、車高を低く抑えたのが特徴。トレッドは規定(0.5m以上)ギリギリとしており、これも前面投影面積を抑えるため。20インチを採用するチームがあるなかで14インチのタイヤを選択しているのは、カウルの小ささを維持するため。フレームは新作ながら、ホイールベースは前作をほぼ踏襲。これは、新しいカウルの調子がいまひとつだった場合に以前のカウルに付け替えられるようにするためです。

立てた状態で搭載するエンジンのクランクケースは、軽量化のためアルミブロックから削り出しで製作。やはり軽量化の観点から動弁系はむき出しの状態。間欠運転をする競技中にエンジンが冷えてしまわないよう、3Dプリンターで製作した樹脂製保温カバー(アルミテープが内側に貼ってある)を被せます。潤滑オイルは電磁弁のオンオフにより、カウンターウエイトに垂らす仕組みです。

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後輪のハブには、1段省いた自転車の内装3段変速機構を組み込んでいます。レバーで1段省いたポジションを選択すると、後輪が駆動系を引きずらず完全フリーになり転がり抵抗を低減する仕組み。新たなトライとして、前輪のベアリングにはグリスを塗布する代わりにメタルコーティングを施し、フリクション低減を図っています。

エコマイの魅力はスピードではなく燃費を競う点、それに設計自由度の高いところ、というのが部員の共通認識。活動を通じて団結力やコミュニケーション能力を身につけながら、自由な発想で燃費を追求し、クラストップを目指しています。

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