経営 2025.08.08

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2025 でのお客様の声

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード 2025 でのお客様の声

2025年7月10日から13日までイギリス・ウェストサセックス州グッドウッドで開催された世界的なモータースポーツイベント『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(以下、グッドウッド)』に、Hondaは今年も参加しました。

グッドウッドは、1993年に第11代リッチモンド公爵チャールズ・ゴードン・レノックスが自身のグッドウッド邸で始めたもので、クラシックカーのレースから最新の量産車まで、クルマのあらゆる魅力を体験できるイベントです。車両展示だけではなく、丘を駆け上るヒルクライムでのデモ走行や、丘の上の特設コースを走るラリーステージに加え、多くの車両展示も行われ、今では世界でも屈指のモータースポーツイベントとして認知されています。Hondaは2005年、日本メーカーとして初めてこのイベントのメインスポンサーを務め、以降も複数回参加してきました。

映画の世界をテーマにしたHondaブース

今年のHondaブースは、「映画の世界」をテーマにしたユニークなコンセプトを採用。来場者の皆さんには、没入感あふれるシネマスタイルの展示を通じてHonda商品やモータースポーツの歴史に触れるとともに、Hondaが描く未来のビジョンを体感していただきました。

電動化への取り組みとカーボンニュートラルの実現に向けた歩みを背景に、Hondaの展示ブースでは、拡充されたハイブリッドモデルのラインアップと次世代EVが大きな注目を集めました。いずれのモデルも、Hondaがトップレベルのモータースポーツで磨き上げてきた技術を礎としています。

XR(拡張現実)ステージでは、来場者がCIVIC TYPE Rに乗り込み、仮想映像とリアルタイムで合成された“映画の予告編風ムービー”を撮影する体験を提供。まるで自分が映画の主人公になったかのように、現実と仮想が融合した臨場感あふれる世界を楽しむことができる展示 XR(拡張現実)ステージでは、来場者がCIVIC TYPE Rに乗り込み、仮想映像とリアルタイムで合成された“映画の予告編風ムービー”を撮影する体験を提供。まるで自分が映画の主人公になったかのように、現実と仮想が融合した臨場感あふれる世界を楽しむことができる展示

注目モデルたち

まず、2024年のグッドウッドでコンセプトカーとして披露された、e:HEV技術を搭載した「PRELUDE(プレリュード)」が、今年はより量産モデルに近づいたプロトタイプとして登場し、週末を通じてヒルクライムでダイナミックな走行を披露しました。こちらのPRELUDEと並んで展示されたのは、英国初公開となった「Super EV Concept(スーパーEVコンセプト)」。この、小型EVのコンセプトモデルは、Hondaらしい「運転の楽しさ」と実用性、そしてスポーティーな走行性能をどのように両立できるかを示しました。

二輪車では、Honda初の電動スポーツモデル「EV Fun Concept(イーブイ ファン コンセプト)」、そして機能性を重視したデザインで都市型電動モビリティの未来像を体現する「EV Urban Concept(イーブイ アーバン コンセプト)」が展示され、いずれも来場者の注目を集めました。

そしてもう一つ、多くの注目を集めたのが「Honda 0 SUV」プロトタイプです。今年初め、米国ラスベガスで開催された世界最大規模のテクノロジーの祭典「CES」で初公開されたこのモデルが、グッドウッドで欧州初披露されました。

このモデルは、Honda 0シリーズの開発アプローチである「Thin, Light, and Wise(薄い、軽い、賢い)」を具現化するさまざまな次世代技術を搭載しています。なかでも、人工知能を活用した新しい「ASIMO OS(アシモ オーエス)」は、ソフトウェアプラットフォームとして、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)やIVI(In-Vehicle Infotainment:車載インフォテイメント)などのクルマのシステムを制御するECU(Electronic Control Unit)を統合的にコントロール。ユーザー一人ひとりに寄り添いながら、軽快な乗り味や、あらゆるシーンでの安心感の提供を目指します。

来場者の声

4日間のフェスティバル期間中、数千人の来場者がHondaブースを訪れ、展示や体験を楽しみました。特に「Honda 0 SUV」プロトタイプを見た来場者からは、次のような感想が寄せられました:

「これは進化というよりも革新だと思います。Hondaがこれまでにこうしたクルマを作ったことはなかったのではないでしょうか。」

「これまでに市場で見たもの、これから登場予定のものと比べても、これは際立っています。とてもポジティブなことです。」

「これが走っていたら、誰でも立ち止まって振り返り、“今の、何?”って言うと思います。」

「伝統的な電気自動車には見えないからこそ、これは“デザインの革新”だと感じます。」

「とてもクールな雰囲気です。モダンですが、どこかレトロでソウルフルな印象もあります。」

「サステナブルでニュートラルな印象を受けました。環境に自然に溶け込むようなデザインです。」

「Hondaはいつもデザインで冒険をしますが、これも間違いなくそうですね。とても素晴らしいデザインだと思います。」

「動いていなくても速そうに見える。ボディーラインが本当に美しいです。」

「ガラスルーフと室内の開放感がとてもいいですね。すぐにでも運転してみたくなります。」

「これはファミリーカーに見えるけれど、良い意味で。電気自動車の未来は、こうなるのかもしれません。」

「このクルマを見ると、“運転してみたい”と感じさせられます。」

Honda担当者が感じた手応え

Hondaのスタッフも、来場者の反応に大きな手応えを感じていました。

「このクルマは多くの会話を生みました。“ほかのクルマとはまったく違う”という声が多く聞かれました。大胆で、勇気あるデザイン。まさに“The Power of Dreams”です。」

「多くの方に、“とても優れたコンセプトカーだ”と評価されました。今年のショーで最も印象的なクルマのひとつ、という声もありました。」

「先進的でシンプルで、クリーンな印象を持つデザインです。若い方からご年配の方まで、幅広いお客さまにこの洗練されたスタイルを評価していただけると信じています。」

「私たちは、“Thin, Light, and Wise”という新しいデザイン理念のもと、より先進的で安全なモビリティへと進化を続けています。これはその第一歩にすぎません。」

見て、感じる。Hondaは体験型ブース展示や実際の車両走行を通じて、Hondaの想いと技術の真価を、ここグッドウッドで体現しました。来場者の心に残ったのは、体験を通じて感じたHondaの“今”と、そこから広がる“これから”だったのではないでしょうか。

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