Honda品質を支える人づくりの現場
Hondaが成長市場と位置付ける西アフリカ。中でもガーナ共和国(以下、ガーナ)は西アフリカトップクラスのGDP(国内総生産)を誇る注目市場で、人口約3412万人、国土は日本の約3分の2の広さで、カカオ豆などの栽培や貴金属・石油の採掘が盛んな国として知られています。
2019年4月にガーナに設立されたHonda Motor Southern Africa (PTY) Ltd. - Ghana (ホンダモーター・サザンアフリカリミテッド – ガーナ :以下、HSAF-G)は、西アフリカ地域のHondaディストリビューター(販売・アフターセールス等を担う代理店)への販売支援活動を展開。西アフリカ地域におけるHondaブランドの浸透・価値向上を目指しています。
HSAF-Gは、駐在員3名、ローカルアソシエイト(現地スタッフ)4名と小さな所帯ですが、各メンバーが西アフリカの7つの管轄国にあるディストリビューターの元に足しげく通いながら、お客様を増やし、品質を維持向上させる活動を続けています。
そんなHSAF-Gが近年特に力を入れているのが、サービス品質の向上です。アフリカには安価に道端でバイクのメンテナンスを実施する「ロードサイドメカニック」と呼ばれる人々が数多く存在しており、バイクユーザーの多くはメーカーの正規店ではなく、このロードサイドメカニックを利用しています。しかしながら、ロードサイドメカニックは十分なメカニック教育を受けていなかったり、品質の悪い交換部品を使うこともあったり、整備に不安が残ります。そこでお客様に安心して乗っていただくサービスを提供するとともに、アフターサービス領域におけるHonda正規店舗のプレゼンス向上のため、HSAF-Gでは腕の良いメカニックを育てる取り組みに注力しています。
この取り組みをけん引しているのが、HSAF-Gに駐在する青木健太。現地メカニックのスキルアップ向上のために青木が始めたのが、西アフリカ地域の二輪サービス研修プログラム、「青木塾」です。青木塾では管轄国の正規ディーラーを回りながら、テクニシャンと呼ばれる現地のメカニックが正しい作業手順で作業を実施できるかをこまめに確認。技術が習得されているかのスキルチェックを行い、技術の確認・認定を実施しています。
今回は、西アフリカ地域で展開しているこの二輪サービス研修プログラム「青木塾」の様子を動画でご紹介していきます。