決勝トーナメント進出へ向け、決して落とせないこの一戦。先発のマウンドには2年目右腕小山があがった。

 小山は初回、抜群の立ち上がり。最速144キロの速球を中心にキレのよい変化球を織り交ぜ相手打線を翻弄する。

するとその裏、攻撃陣がチャンスを作る。1死から後藤のヒットと小関の四球で1死1・2塁とすると、次打者は凡退に倒れたが、5番に入った深澤が左中間に走者一掃の二塁打を放ち2点を先制。幸先のよいスタートをきった。しかしその後はチャンスを作るものの後続にあと1本がでず無得点に抑えられる。

一方小山は5回まで安定した投球を披露。全く危なげない投球を見せたが6回、球速が落ちてきたところで3連打を許し1点を献上。尚もピンチが続いたが2死満塁となったところで安武にスイッチ。
 緊迫した場面での登場となった安武は、気合のピッチングで3球三振に打ち取り期待に応えピンチを凌ぐ。

投手陣の踏ん張りに応えたい打線だったが、この日は打線が沈黙。1回以降スコアボードに0を並べられてしまう。

7回、安武の後マウンドを任せられたのは抜群の安定感を誇る玉城。玉城はベテランらしい頭脳的な投球で3回を無失点。

この日は攻撃陣が不発に終わったが、投手陣の気迫のこもった投球、佐々木のダイビングキャッチ、嶋田の体を張った攻守など、勝利への執念が相手チームに勝り勝利を勝ち取った。