MONTHLY THE SAFETY JAPAN●2005年2月号
traffic advice
ph HMS(Honda Motorcyclist School)セーフティコース

昨年の12月25日、交通教育センターレインボー埼玉で「HMSセーフティコース」が開催されました。

二人乗りをはじめ、バイクを安全に運転するための知識を実体験を通して学ぶ



 まず、Honda・ライディングシミュレーターを利用した単純反応検査を参加者が順番に受けます。シミュレーター上でクルマの後方を40km/hで走行し、前車の赤ランプが点灯したら前ブレーキをかける動作を繰り返します。赤ランプ点灯からブレーキレバーを握るまでの時間が計測されています。参加者は印刷された検査結果で自分の反応動作の速さや反応動作のムラを確認しました。
 その後、練習用コースでCB750などのトレーニング車両に乗車して、40km/hからのブレーキングで基本動作を確認します。徐々に速度を上げ、最終的に80km/hから安全に停止するためのブレーキ操作の習得に参加者は取り組みました。
 さらに、40km/hで走行中に正面の信号機が点灯し、青なら左、赤なら右、黄色なら停止する反応回避体験も行われました。
 最後は、二人乗りのトレーニング。インストラクターが後席に乗車させる際のポイントと走行中のパッセンジャー(同乗者)の姿勢を説明します。参加者は二人一組で、交互にライダーとパッセンジャーになり、それぞれの立場で「走る」「曲がる」「止まる」を体験。「二人乗りをする時は、みなさんがパッセンジャーに安全な乗車姿勢をきちんと説明することが大切です」とインストラクターがアドバイスしました。
 このほかABS(アンチロックブレーキシステム)付の大型スクーターに乗車して、すべりやすい路面でのABSの効果を体験するというプログラムなど、講習は16時まで行われました。
 参加者の一人である本田貴久さんは「今日は高速域でのブレーキングが練習できたのがよかったです。二人乗りはパッセンジャーとのコミュニケーションが重要だと感じました。これから二人乗りでツーリングするライダーも増えると思うので、二人乗りのトレーニングに絞ったコースがあってもいいのではないでしょうか」と感想を語りました。



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