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昨年4月にオープンした交通教育センターレインボー〈浜名湖〉が1周年を迎えました。 参加体験型の実践教育、受講者自らが楽しみながら二輪・四輪の運転技術を学べる先進設備に加え、 運転操作や運転に必要な身体機能のデータをカルテ化し、 受講者にフィードバックできるシステムを導入するなど、最新の科学的な教育にも取り組んでいます。 交通教育センターレインボー〈浜名湖〉を利用している企業、団体の方々の取材を通して、 これからの交通教育センターのあり方を探ります。
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| SJ4月号ホームページでは、3月7日にアジア二輪車産業連合会(FAMI)が交通教育センターレインボー〈浜名湖〉を視察したときの模様を紹介します。 |
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3月7日、アジア二輪車産業連合会(FAMI)のメンバー30人が交通教育センターレインボー<浜名湖>を視察しました。 一行は、施設概要などの説明を受けた後、施設を見学。二輪・四輪シミュレーターには体験希望者が殺到。シミュレーターが初めてという人が多く、あっという間に事故を起こして苦笑する場面も。インド、Hero
Hondaのハジェト・シンさんは、「いろいろな道路状況が体験できるから、初心者教育にいいんじゃないかな」と言い、画面操作を担当するスタッフをあれこれ質問攻めにしていました。 次はバスに乗ってコースへ。外周、ブレーキング、模擬市街地、四輪車庫入れ、バランス、反応コースと、解説を受けながら順番に見学。インストラクターによるデモンストレーション走行には「すばらしいテクニックだ」と、大きな拍手が起こりました。メモやデジタルカメラで熱心に記録をとる人も。 低μ路コースでは、インストラクターの運転するクルマに同乗して、横滑りを体験するメニューも用意されました。これも希望者が続出。あいにくの雨と強風をものともせず、次々とバスを降りて、体験車に乗り込んでいました。インドネシア二輪産業協会のエディ・コンドロさんは「横滑りが体験できたのは収穫だね。こういう施設をインドネシアにも作れば、事故防止に役立つと思う」と感心した様子でした。
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| 概要説明を行なう入野吉勝(株)レインボーモータースクール代表取締役社長 |
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参加者を代表して挨拶に立った、タイのA.P.Honda、ウィスート・ウィセシンダさんは、「事故が起きる要因は、人、クルマ、道路環境の3つ。これはどの国でも変わらない。最も大きい要素はヒューマンエラー。だから、Hondaは人々への交通安全教育に力を入れているのだと感じました。我々は毎年、莫大な数の二輪車を生産しています。社会に受け入れられるために、交通安全への取り組みは重要です」とスピーチしました。
FAMI総会では、アジアで急増する二輪車事故への対応として、各国が協調して交通安全3ヵ年プログラムを実施すると決定しました。
「バイクの操作は知っていても、安全な乗り方を知らない人は多い。とくに若い人たちがそう。今回の体験は、我々にもっと学ぶべきことがあることを教えてくれました」と、ウィセシンダさんは締めくくりました。
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| SJ4月号では交通教育センターレインボー〈浜名湖〉を利用した静岡県教育委員会(高等学校交通安全指導車研修会)、エヌ・ティ・ティ・ネオメイト静岡(安全運転研修)、ビッグマシン編集部(HMSスペシャル)、ホンダインターナショナルテクニカルスクール(全国自動車整備専門学校協会の教員研修)から、交通教育センターレインボー〈浜名湖〉に対する感想や期待を紹介しています。 |
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