交通事故死者ゼロに向けた取り組み
交通事故死者を2030年に半減、2050年にゼロへ
2021年4月、「2050年に全世界でHondaの二輪車・四輪車が関与する交通死者ゼロを目指す」と表明しました。
またマイルストーンとして、2030年に全世界でHondaの二輪車・四輪車が関与する交通事故死者半減を目指します。
全世界の死亡事故の状況
全世界の交通事故死者数は年間約135万人にも及びます。※1
このうち、四輪車が関連する交通事故死者数は全体の約3割にあたる39.2万人、二輪車は四輪車より若干少ない37.8万人。次いで歩行者が31.0万人、また自転車が4.1万人で、残りの22.9万人がその他として分類されています。四輪車・二輪車をあわせ約6割が世界の交通事故死者数に関わっているのが実情です。
国や地域別で見ると、アジア太平洋地域が交通事故死者数の多くを占めており、特に新興国二輪車の交通事故への対応が喫緊の課題となっています。
- WHO、2018年、世界保健機構調べ
全世界 交通事故死者数 135万人/年
出典:WHO Global status report on road safety 2018
Hondaの安全は、人の能力(啓発活動)、モビリティの性能(技術開発)、交通エコシステム(他者との協働やシステム/サービス開発)の3つの要素を個別に進化させるとともにそれぞれを組みあわせることで、様々な要因により引き起こされる事故に対応して参りました。
結果として、日本や米国では、軽自動車も含んだすべてのHonda四輪車関与の1万台あたりの交通事故死亡率は主要な自動車OEMメーカー全体の平均値を下回っています。
日本
四輪関与死亡率推移(保有)
※保有台数1万台あたり
出典:公益財団法人交通事故総合分析センターのデータよりHonda調べ。
日本全体は、各年交通統計より自動車および原動機付自転車を対象
米国
四輪関与死亡率推移(保有)
※保有台数1万台あたり
出典:NHTSA Fatality Analysis Reporting System (FARS)よりHonda算出
米国全体はTraffic Safety Factより、Fatality Rate per Registered Vehicles
2030年に向けて
交通事故死者ゼロに向けたマイルストーンとして
2030年に全世界で、
Hondaの二輪車、四輪車が関与する交通事故死者半減を目指します
2030年に向けた大きな課題は、新興国で二輪車が関与する死亡事故です。
この課題対応にあたっては、政府機関等への働きかけを含む安全教育活動や二輪車への「ABS※2」「CBS※3」などの先進ブレーキ、視認性及び被視認性の高い灯火器などの装備の搭載、また四輪車については、新興国、先進国での事故低減に有効な「Honda SENSING」の機能進化と普及拡大などを積極的に推し進めています。
- アンチロックブレーキシステム
- コンバインドブレーキシステム
2030年 交通事故死者半減に向けたシナリオ
<先進国 四輪>
<新興国 二輪>
2050年に向けて
2050年に全世界で、Hondaの二輪車、四輪車が関与する交通死者ゼロを目指します
2050年に向けた大きな課題は、全世界における、歩行者、自転車に乗る人、ライダーなどの交通弱者の死亡事故です。
この課題対応にあたっては、全ての交通参加者である人とモビリティが通信でつながることで、事故が起きる手前でリスクを予兆・回避をサポートする「安全・安心ネットワーク技術」の研究開発などを推し進め、Hondaの二輪車、四輪車が関与する交通事故死者ゼロを目指して参ります。