アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト支援
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第38回アイデア対決・全国高等専門学校 「発想力」と「独創力」を合言葉に ロボットを製作してアイデアと技術力を競う ロボットコンテスト2025

第38回アイデア対決・全国高等専門学校 「発想力」と「独創力」を合言葉に ロボットを製作してアイデアと技術力を競う ロボットコンテスト2025
  • 参加人数 計4,660人  
  •   高専生(25チーム)  247名 

全国から勝ち抜いた
25チームが両国国技館に集結!

全国の高専生が、毎年異なる競技課題に対し、アイデアを駆使してロボットを製作し、
競技を通じてその成果を競うのが、アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)だ。
Hondaは次世代を担うエンジニアたちを応援したいという想いから、2002年より協賛を続けている。
11月16日に両国国技館で行われた全国大会には、計8ヵ所の地区大会を勝ち抜いた全25チームが集結。
「発想力」と「独創力」を発揮して戦いを繰り広げた。

全国から勝ち抜いた25チームが両国国技館に集結!
全国から勝ち抜いた25チームが両国国技館に集結!
全国から勝ち抜いた25チームが両国国技館に集結!
全国から勝ち抜いた25チームが両国国技館に集結!

競技課題 Great High Gate
ボックスを高く積み上げた
ゲートを
くぐり抜けろ!

大会の競技課題「Great High Gate」とは、
ロボットが、段ボールのボックスを積み上げたり、運んだりしてゲートをつくり、そのゲートを、
人を載せた台車と一緒に通過させることで得点を競うもの。
対戦相手も使用する共有のボックスを先んじて確保するための機動力や、ボックスを素早く、
安定して保持・配置するためのアームの形状や機構、
人を載せた台車をけん引するパワーなどを、どうバランスよく設計するかが勝敗のカギとなった。
ボックスを高く積み上げる技術やアイデアはもちろん、
ロボットの形状を含めた各チーム独自の世界観も注目のポイント。
さらに高専ロボコンでは久しぶりとなる「ロボットが人を運ぶ」というミッションも見せ場となった。

ゲートを高く、安定させて
積み上げるために

技術と発想を
凝らしながら、
激しく競り合う!

今年の競技は、いかに高くボックスを積み上げ、効率よくゲートを通過するかが重要となった。多くのチームは高得点を狙い、高いボックスを素早く安定して積む戦略を採用。大きなボックスを確保するためにロボットの走行スピードを速めたり、ボックスを確実につかむ独自形状のアームや吸盤式保持機構を取り入れるなど、技術と発想を凝らしたロボットが次々に登場し、激しい競り合いが展開された。

決勝に進んだのは、旭川工業高等専門学校とワイルドカード(※)から勝ち上がった熊本高等専門学校。熊本高等専門学校(熊本キャンパス)チームは4m超の高いゲートを慎重に積み上げて高得点を狙う戦略を採用。一方、旭川工業高等専門学校チームはあえて低めのゲートを素早く完成させ、人を載せた台車と連結したロボットがゲートの橋脚を軸にくるくると旋回、1周につき5点ずつ確実に得点を積み重ねる大胆な戦略で臨んだ。両者による全く異なるアプローチの対決は、スピードと精密な制御で通過得点を積み上げた旭川工業高等専門学校に軍配が上がり、見事15点差で優勝。熊本高等専門学校は徹頭徹尾で高さを追求し、決勝戦で見事に4m20cmのゲートを完成させた結果が高く評価され、ロボコン大賞を受賞した。

(※)1回戦・2回戦で惜しくも敗退したもののその戦いぶりが優れていたチームを審査員が選出。選ばれたチームは準々決勝に進むことができる。

ゲートを高く、安定させて積み上げるために 技術と発想を凝らしながら、激しく競り合う!
ゲートを高く、安定させて積み上げるために 技術と発想を凝らしながら、激しく競り合う!
ゲートを高く、安定させて積み上げるために 技術と発想を凝らしながら、激しく競り合う!
ゲートを高く、安定させて積み上げるために 技術と発想を凝らしながら、激しく競り合う!

優勝
旭川工業高等専門学校

優勝した旭川工業高等専門学校
優勝した旭川工業高等専門学校
優勝した旭川工業高等専門学校

スタート地点であらかじめ組み立てたゲートは高さを低く抑えて安定性を確保し、迅速に搬送。
その後はゲート周回を重ね、得点を積み上げるという意表を突いた戦法で優勝を果たした。

ロボコン大賞
熊本高等専門学校
(熊本キャンパス)

ロボコン大賞を受賞した熊本高等専門学校(熊本キャンパス)
ロボコン大賞を受賞した熊本高等専門学校(熊本キャンパス)
ロボコン大賞を受賞した熊本高等専門学校(熊本キャンパス)

高いゲートを積み上げる戦略で決勝戦では
4m超えを成功させたが、得点及ばず準優勝。
しかし、その技術力とあくまで高さに挑戦する姿勢が評価され、ロボコン大賞に輝いた。

Honda賞受賞
富山高等専門学校
(本郷キャンパス)
「カニメイト」
カニらしい可愛い見た目と
独自機能
の両立を評価

Honda賞受賞 富山高等専門学校(本郷キャンパス) 「カニメイト」カニらしい可愛い見た目と独自機能の両立を評価
Honda賞受賞 富山高等専門学校(本郷キャンパス) 「カニメイト」カニらしい可愛い見た目と独自機能の両立を評価

高専ロボコンの各協賛企業が選ぶ特別賞のうち、「Honda賞」を手にしたのは
富山高等専門学校(本郷キャンパス)のチーム。製作したロボット「カニメイト」は、
その名のとおりカニをモチーフとしたもので、目玉や爪を再現した可愛らしい見た目が観客を魅了した。
しかしただ可愛いだけでなく、4つのアームが独立して動いてボックスを運搬するところも実際のカニの
動きを模したものとし、機能にもリアルさを追求。デザインと機能美を両立したことで、
東海北陸地区大会ではアイデア賞を受賞した。全国大会では惜しくも1回戦で通信障害に
悩まされ敗退したが、ボックスを掴んで持ち上げる際にアームを上下させるのではなく、
円弧状ラックとピニオンギヤを使った独自の機構を採用。一見しただけでは気付かれに
くい地味なメカニズムだが、その独創性が評価され、Honda賞の受賞につながった。

目玉や赤い爪など、ベニズワイガニをイメージした外観に仕上げた。

目玉や赤い爪など、
ベニズワイガニをイメージした
外観に仕上げた。

アームに取り付けた吸盤でボックスを吸着させ、アームのスライド機構でボックスを持ち上げて機体に取り込み、地面に接地させない設計。

アームに取り付けた吸盤で
ボックスを吸着させ、
アームのスライド機構で
ボックスを持ち上げて
機体に
取り込み、地面に接地させない設計。

ボックスの下に見える半円状の歯車によって、引き寄せると同時に持ち上げる動作を実現。この機構の独自性が評価された。

ボックスの下に見える半円状の歯車によって、
引き寄せると同時に持ち上げる動作を実現。
この機構の独自性が評価された。

一番見せたかった
アンダーアームの
動作アピールが
できてよかった!

富山高等専門学校(本郷キャンパス)チームリーダー初山(はつやま)さん

富山高等専門学校(本郷キャンパス)
チームリーダー
初山(はつやま)さん

Honda賞をいただけて、とても嬉しいです。「カニメイト」は富山県の名産であるベニズワイガニをモチーフにしています。見た目もカニらしく赤いアームにしていますが、一番こだわったのはカニの横歩きを再現したアンダーアームの機構です。剛性確保の難しさやボックス保持力の不足など課題も多く、トライ&エラーの繰り返しで何度も形状や構成の見直しを行い完成させました。1回戦でボックスを掴んだあとに通信エラーとなり敗退したのは残念ですが、一番見せたかったアンダーアームの動作アピールは達成できたことはよかったと思っています。高専ロボコンは学生がロボットづくりに挑戦できる貴重な場であり、他校との情報共有や技術的な学び合いなど交流ができるのが大きな魅力。ライバルでもあり、仲間でもある関係性が、学習効果を高めてくれると感じます。この経験を土台として、将来は1人でゼロからロボットを完成させられるぐらい総合的な技術力を身につけたいです。

カニの動きを模した
難易度の
高い機構が秀逸

特別賞審査員 株式会社本田技術研究所吉池孝英さん

特別賞審査員 
株式会社本田技術研究所
吉池孝英さん

今回の課題では、ボックスを運ぶにあたり、平面で構成された手で挟み込んで持ち上げるか、吸盤で吸いつけて持ち上げるか、ゲートの下にシート状のものを滑り込ませて移動させるかに方法が限定されてしまいます。その中で、富山高等専門学校本郷キャンパスチームは、地域の特産品であるカニをモチーフに、柱と屋根のボックスを安定して掴む構造を採用。さらに最大の特徴として、横スライドと昇降を兼ね備えた独自の機構で、アームを伸ばすと低く、引くと自然に高くなる仕組みに挑戦しました。ちょっと見ただけではわからない地味な動きですが、実は難しいんです。この“あえて難しい方法”を選びつつ、実用レベルに仕上げた技術力を高く評価するとともに、「できるだけ本物のカニに近い動きを再現するんだ」という熱意が素晴らしいと感じました。競技ではトラブルが起き、ゲート通過には至らなかったものの、チームの挑戦心と独創的な設計思想は十分に伝わりました。

Honda審査員から学生の
みなさんへメッセージ

ロボコンで大切なのは、
勝ち負けだけではない
自分たちの好奇心を活かし、
他にない機能を
実現するかが大事

Hondaが高専ロボコンを支援する理由は、ものづくりから制御・AIに至るまで幅広い視点を持ち、新たな価値や機能を生み出せる人材を育てるうえで、この大会が非常に重要な場だからです。今年の大会でも、ロボットの機構製作にとどまらず、オムニホイールを高い摩擦係数の素材で自作したり、スマホを使った独自のコントローラーアプリを開発したりと、多彩な取り組みが見られ、参加者の成長を強く感じました。また、ロボットは一度だけ動けばよいのではなく、本番で安定して動き続ける再現性が重要です。今年はその点で優れた設計を示したチームが多く、高い技術力に感心させられました。一方で本番で思うように動かなかったチームもありましたが、失敗を恐れず次に向けた改善を続ける姿勢が大切です。今後参加するチームは、まずは自分の好奇心を大事に、勝ち負けだけにこだわらず、自分が作ってみたいと思う機能の実現に向けて、「どんなアプローチだったら凄いと言ってもらえるか」と「いかに自分たちらしさを追求し、他にないロボットをつくるか」に挑戦してほしいと思います。

特別賞審査員株式会社本田技術研究所 先進技術研究所フロンティアロボティクス研究ドメイン統括エグセクティブチーフエンジニア吉池孝英さん

特別賞審査員
株式会社本田技術研究所 先進技術研究所
フロンティアロボティクス研究
ドメイン統括
エグセクティブチーフエンジニア
吉池孝英さん

Hondaはこれからも、
ものづくりへ
の情熱と
チャレンジ精神を胸に、
夢に向かう
次世代のエンジニアたち

応援します