その理由は、「技術で世の中の役に立ちたい」という、Hondaのモノづくりへの想いにあります。クルマやバイクをつくるのも、
汚れた砂浜をきれいにするのも、常にこの想いがHondaの従業員の心の中にあるから。
2006年から始まったHondaビーチクリーン活動は、これまで
全国300ヵ所以上で実施。今では年間7千人を超える地域の
皆さんとHondaグループがともに行う活動へと成長しています。
1999年のその日、偶然浜辺を訪れた従業員の目に飛び込んできたのは、ゴミで汚れた砂浜でした。
海から流れ着いたもの。明らかにそこで捨てられたもの。さまざまなゴミが散乱し、言葉を失うほどの惨状でした。
「これはひどい。なんとかしなくては!」衝撃はすぐに決意へと変わりました。
Hondaにはモノをつくりだす「技術力」がある。独創的なアイデアを持つ「人」もいる。美しい砂浜を取り戻すために、
できることがきっとあるはずだ―――ゼロからのチャレンジが始まりました。
Hondaビーチクリーン活動ではオリジナルの機材たちも
活躍します。しかし、基本はあくまでも「人の手で拾うこと」。
実際に汗を流し、協力しあい、見違えるようになった砂浜の
美しさに喜びを感じる。その体験を通して、「ゴミを捨てない、
見つけたら拾う」という意識をみんなが持ってくれるように
なるとHondaは考えます。機械はそのサポート役。
どんなに技術が進んでも、主役は「人の力」です。