ノンフィクション小説本田技研

実際に海岸に行って試してみる。ペットボトルからちり紙まで、大きさも形状も様々なものを砂浜に埋めては、その上を走らせてみた。やってみると、熊手だけでは、大きなゴミをすくったあとに出てくる小さなゴミを、集めることができないことが分かる。いろいろ考えた末に、熊手の後ろに網をつけることにした。熊手ですくった砂が網に飛ばさ
そして、市村はATVを使用したビーチクリーナーを開発している新井正吉のことを知る。さっそく会いにいくと、いかにも職人然とした佇まいの新井は、ぶっきらぼうに言った。「まあ、とりあえず見に来てくださいよ・・・」
なんども打合せを行った。それだけでは収まらず、実際に現場に足をはこんで、頭の中でなんどもシミュレーションをした。「ここにトラックを停めて、バギーを出す。砂浜までのアプローチはこのルートだとして・・・あ、ボランティアの人た