<MFJ全日本トライアル選手権>
小川友幸選手がIASクラス13回目のチャンピオン獲得でMFJ記録を更新
11月12日(日)に大阪市中央公会堂前(大阪府大阪市北区)で開催された、「2023 MFJ※全日本トライアル選手権シリーズ 第8戦City Trial Japan大会」において、最高峰の国際A級スーパー(IAS)クラスで、TEAM MITANI Hondaの小川友幸選手が、11年連続通算13回目のチャンピオンを獲得しました。
これにより小川選手は、全日本トライアル選手権のみならず、ロードレース選手権、モトクロス選手権も含めた、MFJでのチャンピオン獲得の最多記録を更新しました。
※MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称
これまでIASクラスで10連覇している小川選手は、今シーズンは新型の「RTL301RR」を駆り、全日本選手権の新記録となる13回目のタイトル獲得に挑みました。
開幕戦の愛知・岡崎大会はチームメイトの氏川政哉選手が優勝し、小川選手は2位となると、第2戦 熊本・山鹿大会では小川選手が優勝、氏川選手が2位で、TEAM MITANI Hondaとしては、2戦連続でのワンツーフィニッシュを達成しました。第3戦 もてぎ大会では4位、第4戦 近畿大会は3位と、小川選手にとって不本意な結果となり、ポイントリーダーを氏川選手に譲る結果となりました。しかし第5戦 北海道・和寒大会では小川選手が優勝、氏川選手が2位となり、3戦ぶりにTEAM MITANI Hondaがワンツーフィニッシュを飾りました。小川選手はその勢いで第6戦 広島・三次灰塚大会、第7戦 においても優勝し、3連勝によりランキング首位を奪還しました。
そして最終戦のCity Trial Japan大会は、IASランキング上位10名で争われ、優勝こそ氏川選手に譲ったものの着実に2位を獲得し、見事に新記録を達成しました。
■TEAM MITANI Honda 小川友幸
「なんとか減点を抑えて2位に入り、タイトルを獲得することができました。優勝よりまずはタイトル獲得を念頭に置いての戦いとなりましたが、ファイナルが始まってからは、優勝したいという欲も出てきました。前半がよくなかったこともあり、最後はちょっと恥ずかしい走りで終えてしまいましたが、まずは連覇も達成し、タイトル獲得数もMFJ記録を更新できて、本当によかったです。とにかく我慢し続けた1年でした。改めて応援していただいた皆様に“ありがとうございます”と感謝の気持ちを伝えたいです」
■TEAM MITANI Honda監督 三谷知明
「小川友幸選手が見事に全日本選手権の新記録であるV13を達成してくれました。監督として心からおめでとうと言いたいです。今シーズンはTEAM MITANI Hondaに所属する選手同士がタイトルを争うことになり、監督としてはこの上なくうれしい気持ちの一方で、どちらかの選手は、チャンピオンにはなれないという残酷な事実に、とても悩ましい気持ちになりました。絶対王者の小川選手に対し、若手の氏川選手が挑むことで新たな緊張感が生まれ、それにより選手権全体がより活性化したような気がします。最後になりましたが、いつもチームを支えてくれているスポンサーをはじめ、大勢のトライアルファンに深く感謝いたします。来シーズンも変わらず応援をお願いいたします」
■小川友幸(おがわ ともゆき)選手のプロフィール
生年月日
1976年10月4日(47歳)
出身地
三重県
主な戦績
MFJ全日本トライアル選手権シリーズ
1992年
国際B級 チャンピオン
1993年
国際A級に昇格 2位
2007年
国際A級スーパークラス チャンピオン
2010年
国際A級スーパークラス チャンピオン
2013年~2023年
国際A級スーパークラス チャンピオン