本田技研工業(株)は、初心者はもとより幅広い層に愛用されている50ccのメットインスクーター「Dio」と「Dio ZX」をマイナーチェンジするとともに、お求めやすい価格の「Dio・J」をタイプ追加し、それぞれ国内の新排出ガス規制に適合させ9月14日より発売する。
このDioは、'88年に初代モデルを発売以来、取り回しの良い車体サイズや力強い出力特性のエンジンなどで、国内においてシリーズの累計販売台数が280万台※を突破するなど、幅広い層に好評を得ているモデルである。
今回、3車種ともに、キャブレターのセッティングを変更するとともに、マフラー内部に酸化触媒(キャタライザー)を採用することで、国内の新排出ガス規制に適合させている。
- ※1999年8月末現在。(ホンダ調べ。)
販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計
120,000台
メーカー希望小売価格
Dio・J
144,000円
Dio
157,000円
Dio ZX
179,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は8,000円高、沖縄は5,000円高。その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
今回のモデルの変更点(シリーズ共通)
- ●キャブレターのセッティングを変更し、マフラーの内部に酸化触媒(キャタライザー)を採用することでCO、HCの削減を図り、国内の新排出ガス規制に適合させている。
- ●マフラーの構造を変更することで、国内の新騒音規制に適合させている。
各モデルの主な変更点
Dio
- ・リアキャリアの大型化。
- ・フロントフォークのボトムケース部のカラー変更。
- ・マフラープロテクターの形状変更。
Dio ZX
- ・マフラープロテクターの形状変更。
- ・スケルトンタイプのリアスポイラーの採用。
今回新たにタイプ設定したDio・Jは、Dioをベースに、フロントブレーキをドラムに変更している。
従来からの主な特長
- ・フルフェイスヘルメットなどが収納できるメットインスペース。
- ・盗難の抑止に効果的なセンタースタンドをロックできる「ロックイン機構」。
- ・大容量6.0Lの燃料タンク。
- ・前・後チューブレスタイヤ
- ・簡便な操作で効果的な制動力が得られる前・後輪連動ブレーキ「コンビ・ブレーキ」
システム。(Dioのみの装着)
カラーバリエーション
Dio・J
シャスタホワイト
ブラック
Dio
ポーセリンシルバーメタリック
キャンディグローリーレッド
べガブラックメタリック
Dio ZX
ピュアブラック
ブーンシルバーメタリック
パールシーシェルホワイト
主要諸元
通称名 |
Dio | Dio J | Dio ZX | |
車名・型式 |
ホンダ・BB-AF35 | ホンダ・BB-AF34 | ホンダ・BB-AF35 | |
全長×全幅×全高(m) |
1.675×0.625× 0.995 |
1.675×0.615× 0.995 |
1.675×0.630× 0.995 |
|
軸距(m) |
1.145 | |||
最低地上高(m) |
0.105 | |||
シート高(m) |
0.700 | |||
車両重量/乾燥重量(kg) |
75/69 | 73/67 | 75/69 | |
乗車定員(人) |
1 | |||
燃料消費率(km/L) |
49.0 | |||
最小回転半径(m) |
1.80 | |||
エンジン型式 |
AF34E 空冷2ストローク単気筒 | |||
総排気量(cm3) |
49 | |||
内径×行程(mm) |
40.0×39.3 | |||
圧縮比 |
7.1 | |||
最高出力(PS/rpm) |
5.6/6,500 | 6.3/7,000 | ||
最大トルク(kgm/rpm) |
0.64/6,000 | 0.66/6,500 | ||
キャブレター型式 |
APBC | |||
始動方式 |
セルフ式(キック式併設) | |||
点火方式 |
CDI式マグネット点火 | |||
潤滑方式 |
分離潤滑式 | |||
潤滑油容量(L) |
1.3 | |||
燃料タンク容量(L) |
6.0 | |||
クラッチ形式 |
乾式多板シュー式 | |||
変速機形式 |
無段変速式(Vマチック) | |||
変速比 |
1速 |
2.450~0.850 | 2.850~0.860 | |
キャスター(度)/トレール(mm) |
25°40′/72 | |||
タイヤサイズ |
前 |
3.00-10 42J | 90/90-10 50J | |
後 |
3.00-10 42J | 90/90-10 50J | ||
ブレーキ形式 |
前 |
油圧式ディスク |
機械式リーディング・ |
油圧式ディスク |
後 |
機械式リーディング・トレーリング |
|||
懸架方式 |
前 |
テレスコピック式 | ||
後 |
ユニット・スイング式 | |||
フレーム形式 |
アンダーボーン |