ニュースルーム

1996年11月07日 ニュースリリース

最新テクノロジーを結集したスペシャルティクーペ新型「プレリュード」を発売

 本田技研工業(株)は、走行性能、デザインを高い次元であわせ持つことを目指し、ホンダの最先端テクノロジーを結集したスペシャルティクーペ、新型「プレリュード」を、11月8日(金)より、全国のベルノ店から発売します。

プレリュード SiR

プレリュード SiR

プレリュード Type S

プレリュード Type S

 スペシャルティカーとして独自のポジションを築き、洗練された大人の感性をも魅了するクーペを目指して開発された新型「プレリュード」は、マニュアルシフト感覚の新オートマチックトランスミッションSマチック(シーケンシャル・スポーツシフト)、剛性感あるブレーキフィーリングと旋回制動性能を向上させる新ABS、クラストップレベルの冷却性能を実現する高熱線吸収UVカットガラス&新型エアコンディショナーなど、エレガントクーペとして爽快な走りと快適性を実現しています。
 また、Type Sは、自然吸気エンジンでリッター当たり100馬力の高出力を達成した2.2L 220PS DOHC VTECエンジン、左右への駆動力配分により優れた旋回性能を実現するATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム)、旋回時にさらに安定したブレーキ性能を実現するType S専用のアクティブ・コントロールABSなど、ホンダの高運動性能化技術により、優れた快適性を持ちながらも極めて高い運動性能を実現し、インテリジェントスポーツを具現化しました。
 さらに、両席SRSエアバッグシステム、新型ABSを全車に標準装備。全方位衝突安全対応ボディ構造を開発するなど安全性も追求しています。

全国希望小売価格(消費税含まず)(単位:千円)

タイプ

東 京

名古屋

大 阪

福 岡

仙 台

札 幌

沖 縄

Xi

1,683

1,691

1,697

1,710

1,699

1,724

1,765

Si

1,883

1,891

1,897

1,910

1,899

1,924

1,965

SiR

2,183

2,191

2,197

2,210

2,199

2,224

2,265

Type S

2,653

2,661

2,667

2,680

2,669

2,694

2,735

*各タイプの搭載エンジン
Xi    2.2L SOHC 16 VALVE 135PS/5,200rpm 19.6kgm/4,500rpm
Si    2.2L DOHC 16 VALVE 160PS/6,000rpm 20.5kgm/5,200rpm
SiR    2.2L DOHC VTEC 200PS/6,800rpm 22.3kgm/5,500rpm
Type S    2.2L DOHC VTEC 220PS/7,200rpm 22.5kgm/6,500rpm

  • 価格は5速マニュアルミッション車。
  • Sマチック(シーケンシャル・スポーツシフト)は100千円高でXi、Si、SiRに用意。
  • 新4WSは90千円高でSi、SiRに用意。
  • ビスカスカップリング式LSD(リミテッドスリップデフ)は40千円高でSi、SiRのMT車に用意。
  • VICS対応新ホンダ3-Dナビゲーションシステムは、250千円高でSi、SiR、Type Sに用意。
    Xiへはハイパワーオーディオセットともで270千円高。
  • サンルーフは80千円高でSi、SiRに用意。
    ホワイトダイヤモンドパール塗装は30千円高でType Sに用意。

テクノロジー1.艶やかな先進デザイン「ライト&シャドウ」

エクステリア

 ドライバーの心をときめかせる高揚感と、優雅な時を過ごすに相応しいエクステリア
デザインとして、光と陰により美しく映えダイナミックでソリッドなノッチバッククーペスタイルを採用。

  • 個性的なフロントマスクと、光源を高い位置に置き広く遠くまで光を到達させる、大光量フリーフォームリフレクターヘッドライトを採用。
  • ボディ及びピラーデザイン、着座位置等の見直しにより、2ドアクーペとして充分な居住空間の確保と共に、大幅に視認性を向上。
  • リアパネルと連続感あるリアバンパー、シャープで張りのあるサイド面構成、直線的なショルダーラインにより、艶やかで大胆にスピード感あるフォルムを実現。
  • Type Sには、専用デザインのフロントアンダースポイラー、リアスポイラー、アルミホイール、フロントメッシュグリル、エンブレムを採用。

インテリア

 濃密な時間の流れを演出し、ブラックで統一されたシンプルで爽快な機能性と、上質な素材感を持つ居住空間との対比によるデザインを採用。洗練されたダイナミックな空間と、使い勝手など機能面からも快適なデザインを達成。

  • 操作系は、シンプルで機能的な使い易いレイアウトを採用。黒で統一したインパネアッパー部は上質で爽快感ある空間を達成。また、Type Sにはカーボン風のパネルデザイン、  黄色のメーター指針を採用、高揚感をアップ。
  • 室内下部のラウンドスペースであるインパネロア、ドアパネル、シートなどは、素材や質感を大切にした上品なデザインを採用し、心地よさと安心感を達成。カラーは赤と黒の2トーンをメインとし、黒のモノトーンタイプも設定。
  • スポーティでコンパクトな3本スポークSRS内蔵ステアリングホイールを採用。
  • スポーツドライビング時の充分なサポート性と通常走行時の快適さを追求し、フロントシートを開発。Type Sにはさらにスポーティな専用シートを採用。両シートともサイド部に新開発のカブロン素材を採用。

パッケージ

 ジャストフィットパッケージのコンセプトの下、高い実用性とコンパクトなボディを両立。フロントシートは、25mmのハイト機構によりベストなポジション設定を可能としている他、ヒップポイントを10mm高め(従来車比)爽快な視界を確保。ヘッドクリアランスは、リアで+35mm(従来車比)。35mmのホイールベース延長とフロントシートバックフレームの改善などとあわせ、後席のニー・クリアランスを確保。また、居住空間を確保しながらボディ幅を15mm(従来車比)縮めるなど、2+2 クーペとして必要充分な空間を確保している。

  • カップホルダーや上下2段のコンソールボックスなど多機能センターコンソールをはじめ、グローブボックス、ドアポケット、コインポケット、シートバックポケットなど充実したユーティリティスペースを確保。
  • ヘッドクリアランスを確保するアウタースライド方式のガラスサンルーフを設定。
  • 長尺ものも楽に収納できるリアシートバック一体可倒「リアシートフォールダウン」を採用。
  • 荷物の積み卸しを容易にするために、トランク開口部を左右に拡大(従来車比+200mm)するとともに、トランクリッド開度も拡大。

テクノロジー2.ダイレクトに応える走行性能。

エンジン

 爽快な走りを楽しめる、充分なパワーとクイックなレスポンスを持ち、操る人の感覚にリニアな2.2L自然吸気エンジンを搭載。Type Sには吸気抵抗の低減をはじめとする高出力化技術により、2次バランサー搭載エンジンとして初のリッター当たり100馬力、最高出力220PSを誇る専用エンジンを新開発。

  • Type S専用エンジンは、SiRの2.2L DOHC VTECエンジンをベースとし、以下などの専用チューニングにより量産エンジンとして極限ともいえる高性能化[220PS/7,200rpm 22.5kgm/6,500rpm]を実現。
    ・    燃焼効率向上を図りピストンヘッド形状を変更し11.0の高圧縮比を達成、同時にVTECの高速バルブタイミング&リフトのセッティングを変更し吸排気効率を向上。
    ・    シリンダーヘッド吸気ポートの手動研磨をはじめとする吸気抵抗低減技術の採用。
    ・    エキゾーストマニホールド集合部のパイプ形状真円化、エキゾーストパイプ径の拡大(57mm)などにより、大幅な排気抵抗低減を実現。
  • SiRにはVTEC+可変吸気システム採用により、全域で高出力・高トルクを発生し、圧倒的な加速フィールを楽しめる2.2L DOHC VTEC[200PS/6,800rpm 22.3kgm/5,500rpm]エンジンを搭載。Siには爽快かつスムーズなパワーフィーリングが味わえる2.2L DOHC 16VALVE[160PS/6,000rpm 20.5kgm/5,200rpm]エンジンを搭載。Xiには快適なクルージングのための2.2L SOHC 16VALVE[135PS/5,200rpm 19.6kgm/4,500rpm]エンジンを搭載。
  • エンジンの静粛性を向上させるさまざまなサイレントテクノロジーを採用。

トランスミッション

  • マニュアル・シーケンシャルシフト感覚を楽しめるダイレクト感を徹底追及した新ATシステム、Sマチック(シーケンシャル・スポーツマチック)を新開発。AT仕様前車に標準装備。シフトレバーを前後に動かすだけで手動のシフトチェンジ操作を可能とした。
  • スポーツ走行などのマニュアルシフトに匹敵するクイックなシフトチェンジを可能とする、フルダイレクト制御ATを新開発。
    ノブプッシュを廃止するなど、ゲート式セレクトレバーの操作性を改善。
  • マニュアル・トランスミッションもクラッチ踏力を低減するなど、よりスムーズで軽快なシフト操作を実現。

ボディ

 徹底した走り込みを中心に、ボディが担うさまざまな性能を総合的に評価し、スポーティな操縦性としなやかな乗り心地を両立する高剛性ボディを開発。

  • 車両重量を増加させることなく、曲げ剛性55%、ねじり剛性40%アップ(従来車比)とクラストップレベルの剛性を実現。乗り心地、操安感の向上など、動的性能を大幅に進化させた。
  • ボディ高剛性化は振動感度の低減も併せて実現し、さらに各部防音材の最適化やアイドリング振動対策、ロードノイズ対策などにより、静粛性を向上。

シャシー

 ホンダがFF車として世界に先駆けて採用した、四輪ダブルウィッシュボーン・サスペンションや4WSをさらに進化させ、高いコーナリングフォースの発生と、コーナリ ング時の操縦応答性を実現。

  • 前後ハブベアリングの剛性アップなどサスペンション各部の強化に加え、リアスタビライザーの両端ピロボール支持、ジオメトリーの最適化などにより、操縦安定性の向  上やシャープな操舵応答性を実現。
  • ハンドル切り始めの応答性に優れ、リニアリティに富んだエンジン回転数感応型ロータリーバルブパワーステアリングを採用。
  • Type S/SiRには、専用のロープロファイル50タイヤ[205/50R 16]を採用。
  • マニュアル・トランスミッション車専用メーカーオプションとして、ビスカスカップリング式LSDを採用。(Si、SiR)
  • 制動力の向上と旋回中の制動による姿勢変化の減少に加え、ブレーキペダル・キックバック感を抑えた違和感のない操作フィーリングを実現する新ABS(アンチロック・ブレーキシステム)を採用。(SiR、Si、Xi)
  • 4WS(4輪操舵システム)の制御をさらに進化させ、低速時には後輪舵角を最大8度としトップレベルの最小回転半径(4.7m)を実現するとともに、高速時の応答性、収束性を一段と向上。(Si、SiRにメーカーオプション)

ATTS

 左右の駆動力を旋回時の状態に応じて外輪側へ多く適切配分することでスーパーニュートラルステアフィールを実現する、画期的システムATTS(アクティブ・トルク・トランスファーシステム)を新開発し、Type Sへ搭載。

  • ATTSユニットは、左右輪の回転を一定のギアの組み合わせで結合させることにより、左右駆動力配分を行う。多板クラッチでギアの結合度合を調整することで、左右駆動力配分を最大80対20まで自在にコントロールすることができる。また、その他クラッチ板の制御はECUで行われ、ドライバーの操作量で制御量を決定するフィードフォワード制御により、ドライバーの意志に忠実な走る楽しさのためのシステムとして機能する。
  • ATTSにあわせ専用ダブルジョイント式フロントサスペンションを開発。より安定した操作性を実現。
  • Type S専用のアクティブ・コントロールABSを開発。通常の車輪回転速度センサーに加え、ヨーレイトセンサーと横Gセンサーからの情報により制動力の電子制御を行うことにより、高い車両安定性を実現。

テクノロジー3.安全技術と心地よさを満たすクオリティ。

セーフティ

  • 万一の衝突に備えたパッシブセーフティとして開発した全方位衝突安全対応ボディ構造は、優れたキャビン強度や衝撃吸収性を実現。また、側面衝突では、1988年から実施予定の新法規基準相当の性能を確保し、前面衝突では法規基準を超える衝突安全性を高いレベルで実現。
  • 運転席&助手席用SRSエアバッグシステムを全車に標準装備。
  • 剛性感あるブレーキフィーリングと、旋回中の制動力を高めた新ABSを標準装備。
  • インパネ部材などに効率よく再利用できるポリプロピレンを多用するなどリサイクル部材の適用箇所の拡大や、100g以上のすべての樹脂部品に識別番号を付け、材料分別を容易化するなど、リサイクル性をさらに拡大。

エクイップメント

  • エアコンディショナーの機器効率向上に加え、全面高熱線吸収UVカットガラスの採用により、快適指数15というクラストップレベルの快適性を実現。同時に空調音も68dbから65dbへ低減。
  • オーディオは、車内の音響特性を自動補正する、車載用として世界初の新技術、ホンダ・アコースティック・フィードバック・サウンドシステムを採用。(SiR、Type Sに標準装備)
  • VICSに対応し、さらに多機能とした新ホンダ3-Dナビゲーションシステムを新設定。広視界フィルター採用の大型6インチ液晶モニターをセンターコンソールにビルトイン。さらに、市販ナビ研CD-ROMにも対応。(全タイプにメーカーオプション)