2024.11.07

IGNITION第5期 二次審査を実施

~社内4テーマが通過し起業を目指す~

本田技研工業株式会社(以下Honda)は、社会課題の解決を目指す従業員の事業創出を支援するインキュベーションプログラム「IGNITION(イグニッション)第5期」の二次審査を10月3日に赤坂のHonda THINKで開催しました。今回の二次審査では、一次審査と中間報告を経て選び抜かれた6テーマが挑戦し、そのうち4件が審査を通過しました。

今年度のチャレンジャーは例年と比べても提案内容のレベルが高く、いくつかは投資家(ベンチャーキャピタル)からの出資意向を獲得しており、審査員もその提案を高く評価しました。審査では活発な質疑応答が行われ、各提案の革新性と社会的インパクトに焦点を当てた議論が展開されました。

二次審査通過者は今後リード投資家の獲得および社内の事業化判断会開催に向けて提案内容のさらなるブラッシュアップを行っていくことになります。

IGNITIONは今後も社会課題の解決に向けて熱い想いを胸に抱いて走り続けるチャレンジャーを全力で支援していきます。

本記事では通過したテーマの中から2件の事例をご紹介します。

審査の様子
審査の様子
審査の様子
審査の様子
審査の様子
審査の様子
審査の様子

事例紹介

会社名/所属 提案者名 提案概要
本田技研工業株式会社
中大型エンジン構造開発課
望月 俊和 足が不自由な要介護者は転倒リスクのために病院や介護施設で一人でトイレに行く事ができず、尊厳を保つのが難しい状況を迫られる。これが精神的な落ち込みに繋がり、活動量が減って寝たきりになってしまうことも多い。
自分の祖母が転倒により寝たきりになった経験と、東日本大震災で自宅のトイレが使えなくなった経験が重なり、課題の大きさを痛感する。
この課題の解決策として、一般の車椅子の機能に加え車椅子に①お尻を浮かせて衣服の着脱ができる機能、②車椅子から直接便座に座れる機能、を追加し足が不自由でも転倒リスクなく自力で排泄が可能なプロダクトを提供する。
人の根幹的な欲求であるトイレの課題を解決し、『夢の続きが見れる世界』を実現する。
本田技研工業株式会社
先進安全プラットフォーム
開発課
李 亦楊 日々娘がピアノレッスンに苦労している姿を見て本事業を発案。
ピアノ教育に革命を起こすことをミッションにHondaの自動運転技術を応用したピアノレッスンAIを開発。
ピアノの自宅練習しようとしても、教室レッスンから時間が経つと内容を忘れてしまい実力が上がらず挫折感・退会に繋がってしまう。コンクール参加を目指しピアノを積極的に学ぶ子供に対して、自宅練習時に演奏した曲と類似したレッスン時の指導内容を自動で切り出し、再生できる機能を提供。先生の分身AIでピアノ教育の革命を目指す。

今後のスケジュール

~2025年10月予定 事業化判断会