詳しい座談会の内容はこちら
- 1.多様性の観点から
Hondaのメンタルヘルスを考える - 2.メンタルヘルス不全を改善するカギ
- 3.産業保健職は「寄り添う支援者」
Hondaらしい健康経営を目指し、さまざまな観点から、
三者で知見・経験・想いを融合させています。
詳しくは、PDFよりぜひご覧ください。
基本理念
Hondaの安全理念である「安全なくして生産なし」は、”従業員一人ひとりが心身ともに健康で安全に力一杯働くことが出来る、という事が
人としていかに大切で尊いこと”をモットーに安全な職場の実現に向け、その行動において先進性を発揮することに努めます。
安全衛生方針
私たちは、安全で健康な活き活きとした職場を目指し、”与えられる安全から自ら守る安全、さらには自ら創る安全へ”全員で安全文化を醸成し
浸透させることを目的に全社安全方針を踏まえ、以下の安全衛生マネジメント活動を行います。
健康経営を目指す姿として活き活きと働く基盤をベースに「個人」、「職場」、「全社・環境」の3つの柱で企業価値/働く喜びの最大化に向け取り組んでいます。
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『生涯健康』進め方
元気に就労すること=「健康」であり続けることは、個人は元より、職場・会社の永続的発展に最も重要な要素です。
『生涯健康』を実現するために5つの管理項目を定め、健康経営活動を2020年より開始しています。
5つの管理項目
厚生労働省では国民の健康保持増進に必要な生活習慣として「栄養・食生活」「身体活動・運動」「休養」「飲酒」「喫煙」「歯・口腔の健康」をあげています。Hondaでは従業員が受診する健康診断の結果に深く関係する項目として、5つの管理項目(①休養②栄養③運動④禁煙⑤飲酒)を定めました。
項目 | ① 休養 | ② 栄養 | ③ 運動 | ④ 禁煙 | ⑤ 飲酒※ |
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管理項目 | 良質な睡眠 | バランス良い食事 | 運動習慣 | 禁煙 | 節度ある適度な飲酒 |
達成目標 | 6時間以上 睡眠時間を確保する |
朝食(起床後最初の 食事)を毎日食べる |
1回30分以上週2回の 運動習慣を持つ |
たばこは吸わない (電子たばこを含む) |
飲酒量は適度な量に 保つ(1単位以内) |
※飲酒習慣のない人に飲酒を推奨するものではありません
健康経営の戦略マップに沿って、取り組みを行っています。 グランドデザインにも掲げている企業価値および働く喜びの最大化に向けたWell-beingを実現するために必要な要素として、 【1】主観的な健康状態【2】仕事にのめり込んでいる状態(没頭)【3】良好な生活習慣で評価しています。 Well-beingとは、単に病気ではない、ということではなく、障がいがある、治療を続けながら就労しているなど様々な制約の中に身を置きながらも、 心と体のバランス(良い状態)を保ち、前向きに、自分の持てる力を最大発揮しようと全力を尽くす状態にあること。 それが、真の働く喜びにつながるものと考えています。
~経営者・産業保健職・
精神科医による
知見・経験・想いの融合~
Hondaは、創業者の「従業員一人ひとりが、心身ともに健康で、安全に力一杯働くことができる、という事が人としていかに大切で尊いことであるか、製品、品質は人が創り出していくものであり、安全で活き活きとした職場の中から、初めてお客様に喜んでもらえる良い製品が生まれる」という安全衛生の基本理念の下、76年に亘り企業活動を行ってきました。
急激な社会変化への適応が課題となる中で、メンタルヘルス不全の改善を労働衛生領域の最重要課題と位置付けて取り組みを強化しています。そのひとつとして、弊社の全社安全衛生委員会貝原委員長(代表執行役副社長)、産業保健職と筑波大学大学院医学医療系松崎一葉教授による座談会を実施しました。
2024年4月からコンプライアンス&プライバシーオフィサー就任
ひとこと…睡眠、食事、日々の生活リズムには特に注意を払っています
2013年より栃木県にあるHondaの研究開発部門の非常勤産業医、今年から全社におけるメンタルヘルス対策のアドバイザーとして勤務
ひとこと…誘惑に負けそうなときは、内なる本当の声に耳を傾けるようにしています
メンタルヘルス支援歴16年 看護師
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
ひとこと…疲れたときにはマッサージに行ったりパズルに没頭しています
メンタルヘルス支援歴15年 看護師
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
ひとこと…ストレス対処法は、愛犬と遊ぶこととスポーツ観戦です
メンタルヘルス支援歴14年 看護師
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
ひとこと…私の充電方法は、テニスと睡眠(早く・長く・深く寝る)です
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Hondaらしい健康経営を目指し、さまざまな観点から、
三者で知見・経験・想いを融合させています。
詳しくは、PDFよりぜひご覧ください。
選任された部門健康経営推進者が集まり、5つの管理項目毎のグループに分かれて健康施策を企画・実行しています。Hondaならではの本気と本音で意見をぶつけ合うワイガヤの実践により、活発な意見交換を行い、現場のアイデアや声を反映させた事業所オリジナルの企画を生み出し展開しています。
頭痛によるプレゼンティーズム・アブセンティーズムの低減を目的に産業医や産業保健スタッフが職場に出向き、出前健康教室を開催しています。頭痛に対する正しい知識を広め、効果的な頭痛対策を身につけられるよう従業員の健康をサポートしています。
従業員が思い描く、将来のありたき姿を実現できる健康状態を保つため、自身に必要な健康行動を選択し実践するために、産業保健スタッフが従業員一人ひとりに寄り添った支援を実施しています。
社内食堂では、栄養バランスの整った「ヘルシー食」の提供をおこなっています。また、朝食習慣化による効果や従業員の朝食を紹介する動画「みんなのアサメシ」放映など、朝食摂取率の向上と共に、栄養への意識づけとなる取り組みをおこなっています。
運動習慣の定着化、転倒災害予防に向けた取り組みとしてインストラクターや陸上競技部選手が職場を訪問し、短時間で効果のあるストレッチを実施しています。仲間とともに楽しく体を動かすことで心身のリフレッシュにもつながっています。
飲料メーカーとコラボして、ノンアルコール飲料をチェイサーとして試飲することやアルコールパッチテストによる自身のアルコール耐性を知る体験ができる「飲み方セミナー」を開催しています。飲酒に関する新たな知識を深め、健康に配慮した飲酒習慣の重要性の理解と定着に向けて取り組んでいます。
女性の能力を最大限発揮できるよう女性特有の健康課題改善に取り組んでいます。風土醸成・相互理解の一環として産業医を交えた従業員との座談会を実施しています。職場の好事例を紹介すると共に男性更年期にも触れ、社外専門家からのアドバイスを交えながら健康課題との向き合い方を伝えています。
健康経営の中核を担う産業保健職は、常に新しい知識や技術を積極的に学び続けています。参加者は熱心に話に耳を傾け、活発なディスカッションを行い、従業員への支援だけでなく、組織への貢献において重要な役割を果たすべく、活き活きと働ける基盤づくりを目指しています。
本田技研工業(株)は国内労働協約適用会社を含めて健康経営を推進しています。
推進体制は担当役員が責任者となり、人事部門、健康推進部門、安全衛生部門およびホンダ健康保険組合が連携し、
計画に基づいたPDCAサイクルを回す取り組みを全社一体となって実施しています。
経済産業省と日本健康会議が共催する健康経営優良法人認定制度において、
Hondaは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む法人として
「健康経営優良法人2024」の大規模法人部門に認定されました。
座談会を終えて
産業保健職のコメント 今回、貝原さんの現場への思いや松崎先生の知見に触れ、意見を交換しあうことで、新たな気づきや学びがたくさんありました。
変革期を迎えた働く現場では、日々様々なことが起こっています。 このような大変な時だからこそ、Hondaフィロソフィーに立ち返り、仕事を愛し、コミュニケーションを省略せず、思いを伝え合える良好な人間関係を築くことが重要であると再認識しました。
私たち産業保健職は、個と組織に寄り添い、これからもHondaで働く仲間が安全で健康に働けるよう、全力で支援していきたいと思います。