施設に込めた想い

施設に込めた想い

なぜHondaはその施設をつくったのか。
施設に込めた想いをご覧ください。

1962年 鈴鹿サーキット

鈴鹿サーキット全体

鈴鹿サーキット全体

開催レースの様子

開催レースの様子

現在の鈴鹿サーキット

鈴鹿サーキットはHondaの創業者本田宗一郎の「レースをやらなければクルマは良くならない」という想いと、その右腕としてHondaの発展を支えた藤澤武夫の「自分で操縦する楽しみを味わえるのりものだけの、自動車ゆうえんちをつくる」という意思のもと、1962年9月20日に開場しました。

当時、日本にはサーキット建設の専門知識がなかったため、海外の資料をもとに、いくつかの素案が作られました。建設地域は当初、水田地帯が予定されていましたが、創業者の「大切な米をつくる田んぼをつぶしてはいけない」との想いで、水田地帯を避けてコースが引かれることになりました。そして1962年9月、日本初、世界水準のレースに耐える本格的なサーキット場が完成しました。

以来鈴鹿8時間耐久ロードレースやF1日本グランプリなど様々なレースを通じて自動車業界の発展に寄与しています。
また、ゆうえんちモートピアでは“操る喜び・家族で協力”をコンセプトにのりものを自社で開発。これには、「子供たちがモータースポーツに触れ、楽しめるきっかけの場になって欲しい」という願いが込められています。

1964年9月には、警察庁より依頼を受けて、名神高速道路開通に伴う白バイ・パトカーの運転技術指導が始まりました。ハイウェイ時代にふさわしいクルマの性能向上に合わせ、ドライバーの運転技術を向上する場も必要になっていました。そこで一般企業、官公庁を含む安全運転研修会がスタート。これが後の交通教育センターに発展することとなりました。

1985年 本社ビル / ウエルカムプラザ

本社完成時

本社完成時

ウエルカムプラザ青山

ウエルカムプラザ青山

ウエルカムプラザ青山について

ウエルカムプラザ青山は青山ビル1階のショールームで、どなたでも気軽に立ち寄れる憩いの場として、1985年8月19日にオープンしました。
創業者である本田宗一郎の「ソバ屋の出前待ちの兄ちゃんが、出前の途中にちょっと立ち寄れる。そんな場所にして欲しい」という想いから、ショールームでなくウエルカムプラザ(広場)と名づけられました。現在は、展示やイベントを通じて、Hondaの想いを届ける活動を行っています。

青山ビルの外から見えるHondaの想い

斜め45度の入り口

青山ビルは開かれた本社を目指し、1階は様々な人が自由に出入りできるスペースを設けています。
交差点の見晴らしを遮ることなく、また気軽に入れるよう正面玄関は交差点の斜め45度を向く開放的な設計になっています。

2本の柱のデザインの理由

正面玄関の大きな2本の柱は、それぞれ半円が向かい合った不思議な形になっています。
元々は丸形の形でしたが、当時丸柱は権威の象徴の印象が強く、宗一郎の意向により急きょ、現在のデザインになりました。

地域とのコミュニケーションを考えた取り組みも

街と共生するビル(防犯・防災)

夜には地域の防犯と植栽の演出を兼ねてライトアップをしている『HondaWoods』では、ビル群の中でも四季を感じられるよう山野草を中心に植栽しています。また、木々にはHondaのデザイナーや地域の子供たちがつくった巣箱が飾られ、見る人を癒します。地域の人たちとつながる森作り『HondaWoods』を全国の事業所で進めています。
「安全なくして生産なし」という考えのもと、交通量の多い青山一丁目を行きかう車や人の見通しをよくするため、交差点側の建物を丸く設計したり、敷地の境界線から後ろに下げて建てています。また、地震の際、ガラスが割れて落下し、通行人に危険が及ばないよう、人が通行する面にある窓を幅1.5mのバルコニーで囲むなど安全面も考慮しています。

宗一郎の水

誰でも気軽に立ち寄れる場所にしたい、という宗一郎の想いから、「宗一郎の水」を無料で提供しています。地下3階のカナダ産ヒバの大樽で受水することにより、まろやかになった「宗一郎の水」でカフェのコーヒーも淹れています。また、災害時の飲料水としての役割も担っています。

1997年 モビリティリゾートもてぎ
(旧名:ツインリンクもてぎ)

モビリティリゾートもてぎ 全体

モビリティリゾートもてぎ 全体

モビリティリゾートもてぎ紹介動画

ツインリンクもてぎは“人、自然、モビリティーの融合”をテーマに、新しいモータースポーツ文化の提案と安全運転の普及を軸とした“操る喜びをより楽しく体験できる場”として設立されました。

自然の中で誰もがレクリエーションやモータースポーツの楽しさを体験し、安全運転の学習や科学的知識・技術の習得ができる“場”と“機会”の提供を行うことで生活文化の向上に寄与したいと考え、1988年に『もてぎ開発計画』としてプロジェクトがスタート。1994年には施設名を正式に『ツインリンクもてぎ』に決定し、造成を開始しました。

施設の建設に際し、昔からある環境をできるだけ残すために用地内を詳しく調査。また、植物、昆虫、鳥、魚などの生態を把握し、その保存保護に取り組みながらの造成としました。
盛付けの沈下対策、土工管理システム、3次元CADによる設計など、人工衛星を使用した画期的な工法が用いられ、1997年8月にオープンしました。

2022年3月に開場25周年を迎えるにあたり、人と自然とモビリティがこれまで以上に共生するテーマとして施設名称を『モビリティリゾートもてぎ』に変更しました。 施設内のサーキットでは、国内で唯一もてぎでしか観ることのできない二輪の世界最高峰レース『MotoGP™』 や『トライアル世界選手権』に加え、四輪レースの人気カテゴリー『SUPER GT』などのレースが開催されています。

1998年 Honda Collection Hall

完成時

完成時

リニューアル後

リニューアル後

1998年のHonda創業50周年を記念して設立されたホンダコレクションホールは、2024年、Hondaの紡いできた“夢と挑戦の物語”を通じて不変のフィロソフィーを伝承する施設へと全面リニューアルしました。

自転車用補助エンジンから、二輪車、四輪車、パワープロダクツ、ロボット、そして小型ジェット、次世代モビリティまで、創業から現代そして未来へ広がり続ける製品を、時代の流れに沿って4つのフロアに展示。 そこから見えてくる物語は、決して華々しいものではなく、大きな壁に幾度も阻まれながらも、夢を諦めることなく突き進んできた挑戦の歴史です。館内では順路に沿って歩きながら、こうしたHondaの “夢と挑戦の物語”を追体験できます。

厳選されたHondaの実際の製品を、見て、聴いて、体感する方々に、この物語に流れる情熱を感じていただくとともに、夢に向かって動き出そうとする人の力になりたい。そんな想いが込められた施設となっています。

*館内では、ご自身のスマートフォンとイヤホンで体感できる「音声ストーリーガイド」をご用意しています。ぜひスマートフォンを片手にお楽しみください。