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Goodwood 2006

※本ページで公開している情報等は、当時の時代背景や製作意図を勘案し、オリジナルのまま掲載しています
Goodwood 2006

※本ページで公開している情報等は、当時の時代背景や製作意図を勘案し、オリジナルのまま掲載しています
モータースポーツの歴史を彩ってきたレーシングマシンが一同に会し、
世界で最も注目を集めるヒストリック・モータースポーツイベントのひとつ、
グッドウッド フェスティバル オブ スピード。
Hondaは、1959年のマン島TTレース出場以来、長年にわたり、
世界の舞台でモータースポーツに挑んできた歴史から、
このイベントでひときわ注目を集める存在となっている。
日本の自動車メーカーとして初めて、グッドウッド フェスティバル オブ スピードの
“ホスト・カー・メーカー”になった昨年からおよそ一年を経た2006年も、
あまたのマシンを出場させ会場を盛り上げていく。
当時のままの姿で現代に甦った、Hondaレーシングマシンたちの美しさと興奮を、
みなさんにも、ご堪能いただきたい。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードとは

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードとは、イギリスの貴族、 チャールズ・マーチ卿によって1993年から英国で開催されている ヒストリック・モータースポーツイベントである。
モータースポーツの歴史にその名を残す、さまざまなレーシングカーを間近に見ることができるというだけでも、モータースポーツファンにはたまらないものがある。だが、このグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの最大の魅力はやはり、「歴代の名ドライバーが、当時のままの姿のレーシングカーを実際に走らせること」だろう。
3日間の開催期間で、入場者数はF1に迫る合計約14万人。 比較的若いイベントであるが、その人気ぶりがうかがえる。 会場となるのは、マーチ卿が所有する南イングランドの広大な丘陵地帯で、 敷地内にはマーチ卿の祖父が設立したグッドウッド・サーキットをはじめ、 競馬場、ゴルフ場、リゾートホテル、自然公園などがある。
そして、マーチ卿がこのイベントを開催するにあたって設置したのが、このイベントの名物となっている往年のドライバーがマシンを走らせるヒルクライム・コースである。
グッドウッド・ハウスと呼ばれる館の前から、敷地内をほぼ一直線に貫くコースで、脇には、今日のようなスポンジ製のものではなく、昔ながらの藁でできたバリアが置かれている。そして、そのすぐ後ろからコースを疾走するレーシングマシンの姿を間近に見ることができるのだ。これは、レーシングマシンを愛する人々と、互いに感動を分かち合いたいというマーチ卿のアイデア。

会場に集まった人々は、それぞれ思い入れのあるマシンそのものと走りを間近に眺め、往年の名ドライバーや現役のドライバーなどが語り合う様子をそこかしこで見ることができる。さまざまなグッズを取り扱うショップを見るのも楽しい。ヒストリックカーのオークションも開催される。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、モータースポーツファンにとって、まさに夢のような時間を過ごすことができるイベントなのだ。
Hondaは、多くの英国の人にとって古くから数々のモータースポーツに果敢に挑戦してきた日本のメーカーとして馴染み深い存在だ。その証拠に、Hondaのブースで往年のマシンのエンジン音を聴くデモンストレーションはこのイベントの名物となっており、集まった多くの「聴衆」がそれこそ名曲を味わうように聴き入る。そして毎回、盛大な拍手が沸き起こる。これは、Hondaが「モータースポーツの老舗」として英国の人々に認められていることを物語る事実であるといえよう。
昨年は、ジェンソン・バトンがB・A・R Honda 007を、アンソニー・デビッドソンがNSX-R GTをヒルクライムで走らせ、最新の「ホンダミュージック」でも会場をおおいに沸かせていた。

Hondaは、このイベントに1993年の第一回目から参加している。現在のように、ヒストリックマシンで参加しはじめたのは1999年からだが、その際、英国のモータースポーツファンから、とてもあたたかい歓迎を受けたという。
当時のオフィシャルたちは、初参加で勝手が分からず奔走していたHondaのスタッフを親身になって手伝い、また、レースでのHondaの活躍を知る往年のファンは「よく戻ってきてくれた」と声をかけた。
1959年のマン島TTレース、1964年のF1参戦以来、一貫してモータースポーツに関わり、情熱を傾けてきたからこそ得ることのできた、ファンからの親愛の情、そして「老舗」としての評価。それは、けっして一朝一夕に手に入れられるものではない。長年、世界のレースに挑み続けてきたHondaならではのものである。