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Goodwood 2005

Goodwood 2005

2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード参加概要

RA272
Hondaは、イギリスのサセックス州グッドウッドにおいて、2005年6月24日(金)~26日(日)に開催される「2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に参加する。主催者であるチャールズ・マーチ卿から招待を受けて参加を開始し、今年で7年目となる。また今年は、日本のメーカーとして初めてメインスポンサーをつとめる。
このフェスティバルは、1993年にチャールズ・マーチ卿が広大な敷地を解放して始めた世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベントである。今年のイベントタイトルは「Racing Colours-National Pride and Culture(レーシング・カラーズ-国の誇りと文化)」。このイベントで最も盛り上がるのは、広大な敷地を貫く全長1.16マイル(1.856km)のヒルクライムで行われる往年の名選手から現役の選手が新旧の二輪車・四輪車を操り競うタイムトライアルである。
毎年交代で任命されるメインスポンサーが制作する巨大な彫像は、会場中央のメインステージに飾られ、自動車史の重要な里程標として注目を集める。Hondaは、F1初優勝から40年目の今年、RA272、RA300、ロータスホンダ99T、ウィリアムズホンダFW11、マクラーレンホンダMP4/4、B・A・R Honda 007の6台のF1マシンを使った彫像を制作する。
タイムトライアルへのHondaの参加マシン及びライダー・ドライバーは以下の通り。
参加マシン名(予定) 参加ライダー及びドライバー(予定)
二輪マシン | |
RC116(1966) | ラルフ・ブライアンズ |
RC149(1966) | ルイジ・タベリ |
RC166(1966~67) | スチュワート・グラハム |
RC173(1966) | ボブ・ヒース |
RC181(1967) | トミー・ロブ/デイビッド・ヘイルウッド |
NSR500(1985) | フレディ・スペンサー |
NSR500(1988) | ジム・レッドマン |
NSR500(1995) | ミック・ドゥーハン |
RC211V(2002) | ロジャー・バーネット(25日)/ニッキー・ヘイデン(26日) |
XR650(2004) | ミック・エクスタンス |
四輪マシン | |
RA272(1965) |
ジェフ・バックナム |
Brabham Honda BT18(1966) |
スチュワート・グラハム |
RA300(1967) | ジョン・サーティース |
Williams Honda FW11(1986) |
ネルソン・アンジェロ・ピケ |
McLaren Honda MP4/4(1988) |
デレック・ベル |
B・A・R Honda 007(2005) |
佐藤琢磨(25日)/ジェンソン・バトン(26日) |
NSX-R GT(2004) |
デレック・ベル(25日)/ジル・ド・フェラン(26日) |
BTCC Honda Civic(2005) |
トム・チルトン |
参加予定ライダー/ドライバープロフィール
<ライダー>(アルファベット順)フレディー・スペンサー(Freddie Spencer)
1961年12月20日、アメリカ生まれ。
4歳の時からレースを始め、1981年からHondaと契約し、アメリカ国内でスーパーバイク選手権に出場。1982年に世界選手権500ccクラスにフル参戦を開始し2勝を挙げ、ランキング3位。翌1983年には21歳で500ccクラスのワールドチャンピオンを獲得。1985年には500ccと250ccの2クラスでダブルタイトルを獲得した。1988年に一度レースから引退を表明するが、その後復帰を果たした。鈴鹿8耐にも3回出場しており、1992年には4位に入っている。
ジム・レッドマン(Jim Redman)
1931年11月8日、イギリス生まれ。
1960年のダッチTTレースで初めてHondaに乗って以来、引退するまでの7年間Hondaの中心ライダーの役割をつとめた。1962年250cc&350ccクラス、1963年の250cc&350ccクラス、1964年の350ccクラス、1965年の350ccクラスと、合計6回(Hondaライダー中最多)のワールドチャンピオンを獲得、46勝をあげた。またHondaの500ccクラスの記念すべき優勝第1号(1966年5月22日第2戦西ドイツGP)ライダーでもある。
ルイジ・タベリ(Luigi Taveri)
1929年9月19日、スイス生まれ。
13年に及ぶレースキャリアの中で世界選手権50ccクラスから500ccクラスまでの全クラスに出場を果たし、サイドカークラスにもパッセンジャーとして出場。1961年Hondaに移籍、1962年、 1964年、 1966年に125ccクラスのワールドチャンピオンとなった。
ミック・ドゥーハン(Mick Doohan)
1965年6月4日、オーストラリア生まれ。
1989年からHondaと契約し、世界選手権500ccクラスに参戦した。1992年、シーズン開幕から7戦を経た段階で5勝を挙げ、チャンピオン争いに大手をかけていたが大怪我を負い、惜しくもランキング2位に終った。1994年からは圧倒的強さを誇り、5年連続で500ccクラスワールドチャンピオンを獲得した。世界選手権通算優勝回数54勝という記録は、ジャコモ・アゴスチーニに続く歴代2位で、GP史上に燦然と輝くものである。また、鈴鹿8耐には2度出場し、1991年にはワイン・ガードナーと組んで優勝している。
ニッキー・ヘイデン(Nicky Hayden)
1981年7月30日、アメリカ生まれ。
レース一家に生まれ、幼少の頃から数々のレースに参戦。2002年にAMAスーパーバイククラスチャンピオンを獲得した。2003年からロードレース世界選手権MotoGPクラスへの挑戦を開始し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。2004年は第7戦リオGP、第8戦ドイツGPで3位表彰台を獲得する活躍を見せ、ランキング8位を獲得した。
ラルフ・ブライアンズ(Ralph Bryans)
1942年、3月7日 北アイルランド生まれ。
1959年にデビュー、1963年にはアイルランド選手権の350cc、500ccクラスで優勝。1964年よりHondaと契約して世界選手権50ccと125ccクラスに参戦し、翌1965年にはRC115を駆って50ccクラスのワールドチャンピオンを獲得。125ccクラスの方でも、1964年5位、1965年8位、1966年3位と健闘し、小排気量クラスのスペシャリストとしての名声を得た。
トミー・ロブ(Tommy Robb)
北アイルランド生まれ。
1958年からマン島TTレースに出場、1962年よりHondaに加入し、125ccで2位。1970年、71年に世界選手権500ccクラスで3度の3位入賞を果たした。
<ドライバー>(アルファベット順)
デレック・ベル(Derek Bell)
1941年10月31日、イギリス生まれ。
1967年にイギリスF3で7勝をあげ、フェラーリのスポット参戦などF1に参戦。1971年のデイトナ24時間に初参加、1986~87年、1990年に総合優勝を果たす。また1975年、1981年~82年、1986年~87年と5度のル・マン24時間耐久レースで優勝している。現在はベントレー・モータースの相談役を務める。
ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)
1967年11月11日、ブラジル生まれ。
1992年イギリスF3チャンピオンを獲得し、1995年からCARTに参戦、その年のうちに一勝をあげ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。2000年よりマールボロ・チーム・ペンスキーに加わり、2000年と2001年にCART史上5人目となる2年連続ドライバーズチャンピオンを獲得した。2005年よりB・A・R Hondaのスポーティングディレクターを務めている。
ジェフ・バックナム(Jeff Bucknum)
1966年12月7日、アメリカ生まれ。
1994年のスキップ・バーバー・チャンピオンシップのランキング2位の成績。2001年にはデイトナ24時間(SR-II)に出走、アメリカン・ルマン・シリーズに参戦しシリーズ3位。2003年にはル・マン24時間にもTeam Bucknum Racing(LM-P675)で参戦している。父親はHonda初のF1ドライバー、ロニー・バックナム。2005年は、ル・マン24時間、デイトナ24時間、インディアナポリス500マイル・レース、アメリカン・ルマン・シリーズ(ワールドクラスプロトタイプ)に参戦を予定している。
ジェンソン・バトン(Jenson Button)
1980年1月19日、イギリス生まれ。
1998年にイギリス・フォーミュラ・フォードでチャンピオンを獲得し、翌年にはイギリスF3にキャリアアップ、その年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど順調にレースキャリアを積み、翌2000年にウィリアムズよりF1デビューを飾る。2003年よりB・A・R Hondaに加入。2004年は4度の2位を含むシーズン10度の表彰台登壇を果たし、ドライバーズランキング3位。2005年も引き続き参戦する。
ジョン・サーティース(John Surtees)
1934年2月11日、イギリス生まれ。
二輪で7度のワールドチャンピオンに君臨した後、1960年にモナコGPでF1デビューを飾り、1964年にはワールドチャンピオンを獲得。1967年からHondaに加入し、RA300デビューレースのイタリアGPで優勝、HondaにF1 2勝目をもたらした。二輪、四輪両方のタイトルを持つ唯一の存在として、「Master of Motorsport」と呼ばれている。
ネルソン・アンジェロ・ピケ(Nelson Angelo Piquet)
1985年7月25日、ブラジル生まれ。
1981年、1983年、1987年のF1ワールドチャンピオンで、23勝中7勝をHondaで挙げたネルソン・ピケの息子。1993年にキャリアを開始し、2001年より南アメリカF3に参戦。2003年には史上最年少の19歳2ヶ月で、イギリスF3でシリーズ・チャンピオンを獲得した。2004年にはウィリアムズBMW、2005年2月にはB・A・R Hondaのテストに参加した経験を持つ。
スチュワート・グラハム(Stewart Graham)
1942年1月9日、イギリス生まれ。
1949年から1952年の間に世界選手権500ccクラスで4度優勝を果たし、1953年のマン島TTレースで事故死したレスリー・グラハムの息子。1961年から1970年まで二輪レースに出場、1966年には世界選手権500ccクラスで3度の入賞を果たした。その後、1973年に四輪レースへ転向した。
佐藤琢磨(Takuma Sato)
1977年1月28日、東京都生まれ。
鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラを経て2000年よりイギリスF3に参戦。2001年には日本人初のシリーズ・チャンピオンを獲得した。2002年にJordan HondaよりF1デビュー、2003年からB・A・R Hondaへ加入、サードドライバーを経て、2004からレギュラードライバーとしてシリーズにフル参戦した。第9戦アメリカGPでは日本人として14年ぶりとなる3位表彰台を獲得。シーズン9度の入賞を果たし、チームのコンストラクターズ選手権2位獲得に貢献した。2005年も引き続き参戦する。
トム・チルトン(Tom Tilton)
1985年3月15日、イギリス生まれ。
14歳でレースデビュー、2000年からBRSCC T-Carsに参戦、 2002年に最も若くしてBTCC(British Touring Car Championship)のドライバーとなり、2003年よりHondaと契約しBTCCに出場している。
参加予定マシン
二輪マシン
RC116(1966年)
1967年世界選手権50ccクラスにおいて6戦3勝。コンストラクターズタイトルを獲得し、5種目制覇の一翼を担ったマシン。(出場マシンはマン島TT優勝車 No.1 ラルフ・ブライアンズ)
エンジン | 空冷4サイクル 2気筒 DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 |
49.8cm3 |
最高出力 | 14PS以上/21,500rpm |
重量 | 50kg |
トランジスター点火、9段変速、キャリパー式フロントブレーキ |
RC149(1966年)
世界初の5気筒125ccロードレーサー。1965年日本GP2位、RC148の発展型。1966年度コンストラクターズ及びライダーズチャンピオン獲得。(出場マシンは東ドイツGP優勝車 No.177 ルイジ・タベリ)
エンジン | 空冷4サイクル 5気筒 DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 |
124.42cm3 |
最高出力 | 34PS以上/20,500rpm |
最高速度 | 210km/h以上 |
重量 | 85kg |
マグネトー点火、8段変速 |
RC166(1966~67年)
1967年世界選手権250ccクラス13戦7勝。コンストラクターズ及びライダーズチャンピオン獲得。前年に引き続き2年連続タイトル獲得。(出場マシンは1967年マン島TT優勝車 No.7 マイク・ヘイルウッド)
エンジン | 空冷4サイクル 6気筒 DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 |
249.42cm3 |
最高出力 | 60PS以上/18,000rpm |
最高速度 | 240km/h以上 |
重量 | 114kg |
マグネトー点火、7段変速、6キャブレター |
RC173(1966年)
1966年世界選手権350ccクラス10戦6勝。コンストラクターズ及びライダーズチャンピオン獲得。(出場マシンはNo.11 マイク・ヘイルウッド)
エンジン | 空冷4サイクル 4気筒 DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 |
349.3cm3 |
最高出力 | 62PS以上/13,500rpm |
重量 | 144kg |
トランジスター式点火、6段変速 |
RC181(1967年)
1967年世界選手権、ダッチTTレース(オランダ、アッセン)500ccクラスで最速ラップレコードで優勝したマシン。GP最大排気量出場車。(出場マシンはダッチTT優勝車No.2 マイク・ヘイルウッド)
エンジン | 空冷4サイクル 4気筒 DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 | 349.3cm3 |
最高出力 | 85PS以上/12,000rpm |
最高速度 | 260km/h以上 |
重量 | 151kg |
トランジスター式点火、6段変速 |
NSR500(1985年)
1985年世界選手権500ccクラスで12戦8勝して、コンストラクターズ及びライダーズチャンピオン獲得。ULFフレーム採用車。(出場マシンはフランスGP優勝車No.4 フレディー・スペンサー)
エンジン | 水冷2サイクル90度V型4気筒ケースリードバル |
排気量 | 499.25cm3 |
最高出力 | 140PS以上/11,500rpm |
重量 | 119kg |
6段変速 |
NSR500(1988年)
1988年世界選手権に出場。V4エンジン及び車体を改良したNSR 5年目のモデル。500ccクラスで2位を獲得。(出場マシンは1988年出場車 No.1 ワイン・ガードナー)
エンジン | 水冷2サイクル90度V型4気筒 ケースリードバルブ |
排気量 | 499cm3 |
最高出力 | 150PS以上/12,500rpm |
重量 | 120kg |
NSR500(1995年)
1995年世界選手権500ccで二連覇。前年からのインジェクションやPGMサスペンションなどをトライして13戦中7勝した。(出場マシンはNo.1ミック・ドゥーハン)
エンジン | 水冷2サイクルV型4気筒ケースリードバルブ |
排気量 | 499.27cm3 |
最高出力 | 180PS以上/12,200rpm |
重量 | 130kg以上 |
常時噛合式6段リターン |
RC211V(2002年)
2002年より世界選手権で始まったMotoGPクラスに、Hondaは4ストロークV型5気筒エンジンのニューマシンで参戦。16戦14勝をあげ、2年連続コンストラクターズ及びライダーズチャンピオンの両タイトルを獲得。(出場マシンは2002年南アフリカGP・MotoGPクラス優勝マシン、No.11宇川徹)
エンジン | 水冷4ストロークV型5気筒DOHC 4バルブ |
排気量 | 990cm3 |
最高出力 | 200PS以上 |
重量 | 145kg以上 |
ツインチューブフレーム、ニュープロリンクリアサスペンション |
四輪マシン
RA272(1965年)
1500ccF1時代の最後となった1965年の第10戦メキシコGPで初優勝したマシンと同型車である。参加マシンはNo. 12ロニー・バックナムがメキシコGP5位に入賞したマシン。
エンジン | 水冷4サイクル60度V型12気筒DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 | 1,495cm3 |
最高出力 | 230PS以上/12,000rpm |
最高速度 | 300km/h以上 |
重量 | 498kg |
Brabham Honda BT18(1966年)
1965年よりブラバムレーシングチームに新開発のF2エンジンを供給し、1966年にはヨーロッパのレースで11連勝を達成した。参加マシンはNo.3ジャック・ブラバムがドイツGPで優勝したマシン。
エンジン | 水冷4サイクル直列4気筒DOHC |
排気量 | 994cm3 |
最高出力 | 150HP以上/11,000rpm |
最高速度 | 270km/h以上 |
重量 | 420kg |
RA300(1967年)
参加マシンは、エンジン排気量が3000ccに変わって2年目の1967年F1第9戦イタリアGPでデビュー・ウィンしたマシン。ドライバーはNo.14ジョン・サーティース。Hondaに2勝目をもたらした。
エンジン | 水冷4サイクル90度V型12気筒DOHC 4バルブ ギア駆動 |
排気量 | 2,992cm3 |
最高出力 | 420PS以上/11,500rpm |
最高速度 | 350km/h以上 |
重量 | 590kg(1967年イタリアGP610kg) |
Williams Honda FW11(1986年)
参加マシンは、新規定195リットル燃料タンク容量に対応した新型車で、No.6 ネルソン・ピケが4勝を挙げたマシン。1986年はネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセルの活躍で、初のコンストラクターズチャンピオンを獲得した。
エンジン | 水冷4サイクル80度V型6気筒DOHC 4バルブ ツインターボ |
排気量 | 1,494cm3 |
最高出力 | 1,000PS以上 |
重量 | 540kg |
McLaren Honda MP4/4(1988年)
参加マシンは、1988年F1で、No.12 アイルトン・セナがベルギーGP優勝したマシン。1988年はHonda は16戦中15戦と圧勝し、最多勝利記録樹立とコンストラクターズ&ドライバーズのダブルタイトルを獲得。1500ccV6ツインターボマシン。
エンジン | 水冷4サイクル80度V型6気筒DOHC 4バルブ ギア駆動 ツインターボ |
排気量 | 1,494cm3 |
最高出力 | 600PS以上/12,500rpm |
重量 | 540kg |
NSX-R GT(2004年)
参加マシンは2004年にニュルブルクリンク24時間レースに参加したマシン。ベース車両は全日本GT選手権GT500クラス出場マシン。
BTCC Honda Civic(2005年)
参加マシンはBritish Touring Car Championship本年度の出場マシン。