Honda R&D
President’s Award
Honda R&D President’s Awardとは
本表彰は、研究所員の新たな挑戦を促すことを目的として創設された、本田技術研究所における最も栄誉ある賞です。本田技術研究所が社会に価値を提供し続けるための挑戦課題は、革新的な発明、技術イノベーション、ブランド価値向上、効率化、最適化など、多様な範囲に拡がっています。未来を切り拓くための挑戦に果敢に挑み、飛躍的な価値創造を成し遂げた受賞者とその功績を称え、ここに紹介します。
2025
次世代BEV研究
世界的に自動車の電動化が進む中で、電動車の本格的普及に不可欠なのが、「航続距離の延長」「充電時間の短縮」「お求めやすい価格」という三つの大きな課題を同時に解決することが必要となっています。
Hondaは自社開発の全固体電池で航続距離とコストを両立させつつ、車両ダイナミクス性能をはじめとしたクルマ一台分の魅力を、一切損なわないことを目指しました。さらに、普及価格帯の商品であるBカテゴリーのハッチバックを題材に、CカテゴリーSUVまでをカバーする性能を持ったプラットフォームを具現化。実現困難な課題に挑んだこのプロジェクトは、Hondaの2030年代の主力BEVの競争力を大幅に引き上げると同時に、Hondaブランドの核である車両ダイナミクス性能を進化させました。
この成果は、2040年に100%電動化を目指すHondaの長期ビジョンを支えるものであり、同時にHondaが大切にしてきた「チャレンジ精神」を体現したものとして、社長賞に選出されました。
2024
二輪車用エアバッグの大衆車種搭載を
可能にする基盤技術の構築
Honda 0シリーズ
コンセプトモデルの創造
バッテリー電気自動車(BEV)時代のHondaらしい独創性を体現するコンセプトモデルとして、「SALOON-Concept」と「SPACE-HUB
Concept」を創造しました。
このコンセプトモデルは、2024年、米国で開催されたConsumer
Electronics
Show(CES)にて発表し、世界最高峰のデザイン賞である「Red dot Design
Award」にて最優秀賞を受賞しました。Hondaに受け継がれる設計思想の原点に立ち返り創造したものであり、これまでにない独自のデザインと革新的な価値を提供し、“0シリーズ”ブランドの認知拡大に大きく貢献しました。

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