Honda R&D
President’s Award

Honda R&D President’s Awardとは

本表彰は、研究所員の新たな挑戦を促すことを目的として創設された、本田技術研究所における最も栄誉ある賞です。本田技術研究所が社会に価値を提供し続けるための挑戦課題は、革新的な発明、技術イノベーション、ブランド価値向上、効率化、最適化など、多様な範囲に拡がっています。未来を切り拓くための挑戦に果敢に挑み、飛躍的な価値創造を成し遂げた受賞者とその功績を称え、ここに紹介します。

2025

次世代BEV研究

次世代BEV研究 イメージ
(後列左から)下田晋祐 アシスタントチーフエンジニア、宮澤真史 アシスタントチーフエンジニア、杉本寿敬 アシスタントチーフエンジニア、相馬貴之 アシスタントチーフエンジニア、香取嘉彰 アシスタントチーフエンジニア、(前列左から)吉田真康 チーフエンジニア、吉田典充 アシスタントチーフエンジニア、石松久嗣 チーフエンジニア、山崎浩二 チーフエンジニア、髙橋康一 アシスタントチーフエンジニア、田口勇 アシスタントチーフエンジニア(※資格名は2025年7月受賞時点)

世界的に自動車の電動化が進む中で、電動車の本格的普及に不可欠なのが、「航続距離の延長」「充電時間の短縮」「お求めやすい価格」という三つの大きな課題を同時に解決することが必要となっています。

Hondaは自社開発の全固体電池で航続距離とコストを両立させつつ、車両ダイナミクス性能をはじめとしたクルマ一台分の魅力を、一切損なわないことを目指しました。さらに、普及価格帯の商品であるBカテゴリーのハッチバックを題材に、CカテゴリーSUVまでをカバーする性能を持ったプラットフォームを具現化。実現困難な課題に挑んだこのプロジェクトは、Hondaの2030年代の主力BEVの競争力を大幅に引き上げると同時に、Hondaブランドの核である車両ダイナミクス性能を進化させました。

この成果は、2040年に100%電動化を目指すHondaの長期ビジョンを支えるものであり、同時にHondaが大切にしてきた「チャレンジ精神」を体現したものとして、社長賞に選出されました。

社長賞 2025

2024

二輪車用エアバッグの大衆車種搭載を
可能にする基盤技術の構築

二輪車用エアバッグの大衆車種搭載を可能にする基盤技術の構築 イメージ
左から、佐宗高 アシスタントチーフエンジニア、和田良治 アシスタントチーフエンジニア、齋藤誠志、前原一範 アシスタントチーフエンジニア、是永教介 アシスタントチーフエンジニア(前列※座り)、稲津正 チーフエンジニア、佐藤崇 アシスタントチーフエンジニア、黒堀誠一 アシスタントチーフエンジニア、浅井達也 スタッフエンジニア、相京裕 アシスタントチーフエンジニア(前列※座り)、清水孝一郎 スタッフエンジニア、郡司泰明 チーフエンジニア(※本田技術研究所内にて撮影 ※資格名は2024年7月受賞時点)

交通事故死者ゼロ社会の具現化 ならびに、二輪車における安全技術の進化を目的として、衝突時ライダー保護のための革新的な基盤システムを開発しました。
二輪車の乗車環境や衝突事故時における乗員の動きなどを分析した上で、高度な設計手法や検証などを通じて構築された新設計のエアバッグシステムになります。高い保護性能が期待され、多くの大衆車種へ搭載につながる基盤技術になると共に、Hondaの長期的なビジョンの具現化に大きく貢献しました。

Honda 0シリーズ
コンセプトモデルの創造

Honda 0シリーズ コンセプトモデルの創造 イメージ
左から、小川大志 アシスタントチーフエンジニア、佐藤友哉 アシスタントチーフエンジニア、矢野大惟也 スタッフエンジニア(※資格名は2024年7月受賞時点)

バッテリー電気自動車(BEV)時代のHondaらしい独創性を体現するコンセプトモデルとして、「SALOON-Concept」と「SPACE-HUB Concept」を創造しました。
このコンセプトモデルは、2024年、米国で開催されたConsumer Electronics Show(CES)にて発表し、世界最高峰のデザイン賞である「Red dot Design Award」にて最優秀賞を受賞しました。Hondaに受け継がれる設計思想の原点に立ち返り創造したものであり、これまでにない独自のデザインと革新的な価値を提供し、“0シリーズ”ブランドの認知拡大に大きく貢献しました。