弘前大学とHondaが共同研究講座
「インテリジェント・モビリティ&ヘルス研究講座」を開設

弘前大学とHonda

 国立大学法人弘前大学(学長:福田眞作、以下「弘前大学」)と、本田技研工業株式会社(取締役 代表執行役社長 三部 敏宏、本社:東京都港区、以下「Honda」)は、2026年6月1日付けで、共同研究講座『インテリジェント・モビリティ&ヘルス研究講座(英語表記:Department of intelligent mobility and health research)』を開設し、8月31日に弘前大学において開設式を執り行いました。

講座開設の背景

 日本では人生100年時代を迎え、誰もが健康で安心して暮らし続けられる社会の実現が求められています。近年、健康意識の高まりとともに、一人ひとりに寄り添った支援のニーズが高まる中、モビリティのデータ活用技術の進展により、移動から得られる情報を用いて、健康や安全分野での新たなサービス提供への期待が高まっています。こうした背景を踏まえ、弘前大学とHondaは共同研究講座を開設しました。

 弘前大学COI—NEXT※1では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト※2」の超多項目健康ビッグデータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めています。一方、Hondaは、人々の移動の自由と安全の実現を目指し、先進安全技術やデータ活用技術の研究開発を進めています。
 本講座では、弘前大学が有する健康分野の知見と、Hondaが有するモビリティ分野の知見を融合し、自動車を従来の「人々を運ぶ」「事故を防ぐ安全機能を持った」モビリティから、「人々の健康と安全を継続的に支える」知能化パートナーへと進化させる研究に取り組みます。

講座の概要

 本講座では、車両から得られる多様なデータと健康関連データを活用し、人の状態を統合的に理解・予測・支援するための基盤技術の研究開発に取り組みます。また、AIやデータサイエンスを活用した解析・モデル化技術の研究を通じて、健康と安全の両面から人々を継続的に支える次世代モビリティサービスの実現を目指します。

講座名

 『インテリジェント・モビリティ&ヘルス研究講座』

メンバー構成

玉田 嘉紀 (弘前大学大学院医学研究科・教授)
村下 公一

(弘前大学副学長(Well-being戦略担当)/

グローバルWell-being総合研究所 副所長/健康未来イノベーション研究機構長・教授)

伊東 健 (弘前大学大学院医学研究科・教授)
三上 達也 (弘前大学大学院医学研究科・教授)
沢田 かほり (弘前大学大学院医学研究科・助教)
白土 清成 (本田技研工業株式会社四輪事業本部・エキスパートエンジニア)
小林 伸也 (本田技研工業株式会社四輪事業本部・チーフエンジニア)
髙橋 朋宏 (本田技研工業株式会社四輪事業本部・アシスタントチーフエンジニア)
小池 俊博 (株式会社本田技術研究所SDV研究開発センター・チーフエンジニア)
本田 裕 (株式会社本田技術研究所SDV研究開発センター・チーフエンジニア)
船本 和宏 (株式会社本田技術研究所SDV研究開発センター・アシスタントチーフエンジニア)
井上 径 (株式会社本田技術研究所四輪研究開発センター・アシスタントチーフエンジニア)

契約期間

令和8(2026)年6月1日 〜 令和9(2027)年5月31日

設置場所

弘前大学大学院医学研究科附属健康未来イノベーションセンター(青森県弘前市在府町5) 

(※1)弘前大学COI-NEXT拠点
弘前大学では、2022年10月に文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました。弘前大学COI-NEXT拠点では、健康を基軸に、若者が地域で働きたいと思える成長産業として魅力的なヘルスケア産業を創出することによって、地域の人々を健康にしながら経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができ、心身共にQOLの高い状態での健康寿命を延伸する、well-beingな地域社会モデルの実現をめざしています。これまでの弘前大学COI拠点の成果を発展的に承継し、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指すプロジェクトです。

(※2)岩木健康増進プロジェクトと弘前大学COI拠点
弘前大学が青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録しています。弘前大学では、2013年に文部科学省・JSTによる「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」に採択され、岩木健康増進プロジェクト健診の超多項目健康ビッグデータの解析により、認知症・生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装する研究活動を弘前大学COI拠点で展開しました。(2013~2022年)

本田技研工業株式会社

 1948年の創業以来、二輪車、四輪車、パワープロダクツ、航空機など幅広い事業をグローバルに展開する総合モビリティカンパニーです。「夢」を原動力に、独創的な技術やアイデアを通じて、人々に自由な移動の喜びと新たな価値を提供してきました。モビリティを単なる移動手段にとどめることなく、人々の可能性を拡張し、より自由で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。また、企業活動を通じた「環境負荷ゼロ」と「交通事故死ゼロ」を長期目標に掲げ、持続可能で安全・安心な社会の実現に向けた挑戦を続けています。