Uber Eats Japanと「二輪安全運転診断アプリ」を活用した共同実証を開始

~運転診断による配達パートナーの安全意識向上と運転改善効果を検証~

 Hondaは、2026年9月に、Uber Eats Japan合同会社(以下、Uber Eats Japan)と共同で、「二輪安全運転診断アプリ」を活用した実証実験を実施します。
 本実証は、Uber Eats Japanが主催する二輪配達パートナーを対象とした「Uber Eats安全運転キャンペーン」として実施し、アプリを用いた運転診断結果の可視化とUber独自のインセンティブ施策を組み合わせ、二輪配達パートナーの安全意識の向上や運転行動の改善への効果を検証します。

Uber Eatsの二輪配達パートナー(出展元:Uber Japan株式会社)
Uber Eatsの二輪配達パートナー
(出展元:Uber Japan株式会社)
二輪安全運転診断アプリ(実証実験版)
二輪安全運転診断アプリ(実証実験版)

 Hondaは、道を使う誰もが事故に遭わない社会の実現に向け、「Safety for Everyone」のグローバル安全スローガンのもと、ハード・ソフトの両面で安全への取り組みを行っています。このマイルストーンとして、2030年には全世界でHondaの二輪車・四輪車が関与する交通事故死者半減※1、2050年には交通事故死者ゼロという高い目標の達成を目指しています。

 その中でも重要課題の一つである二輪車の交通事故の低減や、二輪車の安全運転のさらなる浸透に向けて、Hondaは、多くの二輪配達パートナーが利用するデリバリープラットフォーム「Uber Eats」を運営するUber Eats Japanと連携し、Hondaが長年培ってきた交通安全に関する知見や技術をより多くのライダーに提供することで、安全運転の促進に取り組みます。

 本実証は、「Uber Eats 安全運転キャンペーン」に応募した、国内のUber Eatsの二輪配達パートナーを対象に実施します。
 Hondaが開発した二輪安全運転診断アプリを活用し、配達時の運転行動を分析・診断※2、その結果を安全運転スコア※3として表示します。アクセルやブレーキ、ステアリング操作など項目ごとにスコア化することで、自身では気づきにくい運転傾向を可視化し、運転改善を支援します。
 さらに、スコアに応じたランキングやインセンティブ施策を組み合わせることで、安全運転行動の定着も目指します。
 このように、運転診断とインセンティブ施策を組み合わせた取り組みを通じて、二輪配達パートナーの安全意識の向上や運転改善への効果を検証します。

2020年比で、2030年に全世界でHondaの二輪車・四輪車が関与する1万台当たりの交通事故死者数を半減

本アプリはバックグラウンドで動作するため、走行中にスマートフォンを操作する必要はありません。安全のため、走行中のスマートフォン操作は行わないでください

スコアおよび診断結果は、利用者の運転傾向を示す参考指標であり、安全性や無事故を保証するものではありません

二輪安全運転診断アプリについて

 二輪安全運転診断アプリは、ライダーの安全意識向上と運転改善を目的とした、運転行動の分析・診断を行うスマートフォン向けアプリです。

安全運転スコアと診断結果(開発版)
安全運転スコアと診断結果(開発版)
地点アドバイス(今後実装予定)
地点アドバイス(今後実装予定)

 本アプリは、専用機器を必要とせず、スマートフォンのみで運転診断を利用できることが特長です。これにより、車種を問わず幅広いライダーが手軽に利用することができます。
 一般的に、二輪車では記録される走行データがエンジンや路面状況などによる振動の影響を受けるため、スマートフォンのみで高精度な運転診断を行うことは容易ではありません。しかし、Hondaが保有する車両データと統計処理を組み合わせた独自技術により、二輪車特有の走行特性を考慮した車両運動データを抽出し、スマートフォンのみで高精度な運転診断を実現しています。
 さらに、Hondaが運営する交通教育センター※4に所属するインストラクターの知見と、Honda社内の開発ライダーの実走行データを活用した運転診断ロジックにより、診断精度の向上を図っています。
 これらの技術をスマートフォン向けアプリとして展開することで、より多くのライダーへ運転診断による自身の運転傾向の気づきや運転改善の機会を提供します。
 今回の実証実験を通じて、安全意識の向上や運転改善への効果、アプリの使い勝手を検証し、二輪ライダーの安全向上に貢献する技術として、さらなる活用可能性を検討していきます。

 Hondaは、1970年に安全運転普及本部を発足し、「人から人への手渡しの安全」「参加体験型の実践教育」という基本姿勢の下、交通安全啓発活動に取り組んできました。この長年の活動で培ってきた知見とデジタル技術を組み合わせることで、一人ひとりに寄り添った安全教育の拡大を目指しています。その中の一つとして、運転診断技術を開発しており、2023年には四輪ドライバーの運転診断を行うスマートフォン向けアプリ「Honda Driver Coaching」を北米で提供するなど、ドライバーの安全意識向上に取り組んできました。Hondaは、二輪車の安全に取り組むべく、四輪車で培った技術や知見をライダー向けにも活用していきます。

交通安全に関する社内外の指導者養成や、企業・学校・法人のお客様に安全運転教育を行うHondaの施設

HondaとUberの交通安全の取り組みについて

 HondaとUberは、二輪パートナー※5の交通安全意識の向上に向けて、2025年より連携を開始し、安全啓発コンテンツの提供などの取り組みを進めてきました。

1.     Uberアプリを通じた安全啓発コンテンツの配信(グローバル)

 Uberの二輪パートナー向けに、走行環境に応じた危険予測力の向上を目的とした啓発ツールとして、シミュレーション型の二輪車の安全啓発コンテンツを共同制作しました。これは、Hondaが実施する交通安全教育の一つである危険予測トレーニングをベースに、二輪車での走行時に発生しやすい危険なシナリオを選定し制作したものです。本コンテンツは、Uberが展開するドライバー専用アプリを通じて、2025年3月より順次配信されており、2026年5月時点で、21カ国、50万人に利用されています。さらに今後、四輪版の安全啓発コンテンツの配信を予定しています。

危険な交通場面を再現したシミュレーション
危険な交通場面を再現したシミュレーション

2.     二輪配達パートナー向けのオンライン安全運転講習の開催(日本)

 2025年11月と2026年6月に、Uber Eatsの二輪配達パートナーを対象としたオンライン安全運転講習を実施しました。この講習では、Hondaが運営する交通教育センターのインストラクターが講師を務め、都市部での走行、天候や時間帯による事故リスクなど、実際の配達業務に即した危険予測トレーニングを提供しています。今後も日本で継続的な実施を予定しています。

Uberのモビリティ事業およびデリバリー事業(Uber Eats)の両方のライダーが対象