Hondaの研究開発子会社である株式会社本田技術研究所(以下、Honda)は、「日本初の民間企業によるロケット実験機離着陸実験の成功」について、内閣府主催の「第7回宇宙開発利用大賞」において内閣総理大臣賞を受賞し、3月17日(火)に表彰式が行われました。
小野田紀美内閣府特命担当大臣(宇宙政策)(高市早苗内閣総理大臣代理)(左)と本田技術研究所 大津啓司代表取締役社長(右)
宇宙開発利用大賞は、宇宙開発利用の推進において大きな成果を収め、先導的な取り組みを行うなど多大な貢献をした事例に対してその功績をたたえ、日本の宇宙開発利用のさらなる進展や、人々の認識と理解の醸成に寄与することを目的とした表彰制度です。内閣総理大臣賞は、極めて顕著な功績があったと認められる事例に関して個人または団体に対して授与される最高位の賞となります。
Hondaは、ロケットで人工衛星を打ち上げることで、Hondaとも親和性がある各種サービス※1につながり、人々の生活に貢献できる可能性があると考え、2019年にロケット研究を開始しました。2025年6月17日に北海道大樹町で行った「再使用型ロケットの離着陸実験」では、日本の民間企業として初めて高度300mまでの機体の離着陸実験に成功し、機体再使用のために必須となる要素技術を実証しました。この実験の成功について、日本の宇宙輸送能力拡大への寄与、宇宙アクセスの自立性確保や国際競争力強化への貢献などが評価され、今回の受賞に至りました。
Hondaが取り組むのは、カーボンニュートラル社会を目指すHondaのモビリティとして、ロケット機体の再使用技術だけでなく、再生可能燃料(バイオメタン)を使用することで、宇宙領域においても「サステナブルな輸送」に貢献できる「サステナブルロケット」の実現です。次の技術開発目標である2029年の準軌道への到達能力実現に向け、引き続き取り組んでいきます。
温暖化や異常気象といった地球状態を観測するリモートセンシングや、モビリティのコネクテッドに有力な広域通信を可能とするコンステレーションなど
第7回宇宙開発利用大賞 受賞事例
内閣総理大臣賞
株式会社本田技術研究所「日本初の民間企業によるロケット実験機離着陸実験の成功」
受賞理由※2
「再使用型ロケットの実験成功は、世界的にも大きな成果であり、我が国の宇宙輸送能力の拡大に大きく寄与し、我が国の宇宙アクセスの自立性確保や国際競争力強化に貢献することが期待できるほか、産業化のためにも大きな意義がある。離着陸挙動の実証と上昇・下降時のデータ取得に成功し、再使用型ロケットと再生可能燃料を用いたサステナブルな宇宙輸送機を目指す要素技術を実証した点では、高く評価できる」
内閣府発行の「受賞のポイント(選考委員講評)」より引用
再使用型ロケット離着陸実験 概要
- 実験目的 実験機を用いた、再使用型ロケットに必要となる要素技術の確立
- 実施場所 北海道広尾郡大樹町
- 実施日時 2025年6月17日 16時15分
- 実験結果 目標とした機体の離着陸挙動の作動、上昇・下降時のデータ取得を達成
- 到達高度 271.4m、着地位置の目標との誤差 37cm、飛行時間56.6秒
株式会社本田技術研究所 代表取締役社長 大津 啓司(おおつ けいじ)のコメント
「Hondaの目指すサステナブルロケットの実現に向け重要な一歩となった離着陸実験の成功について、このような評価をいただき大変光栄に思います。新興技術の事業化には課題も伴いますが、国による強力なリードのもと、官民が連携しそれぞれの役割を果たすことが、日本の宇宙産業の成長の加速につながると考えています。Hondaは宇宙という新たな領域においても、人々の生活を豊かにする技術を提供するため、全力で挑戦を続けます」