DREAMS 私を動かすもの

安積悟


我々の作った
乗り物で、

ワクワクする
世の中にしたい

安積悟

本田技研工業株式会社
電動事業開発本部 BEV開発センター
FREED開発責任者(LPL)


安積さん、あなたの夢は?

私の小さい頃はスーパーカーブームの真っ只中だったので、毎日毎日スーパーカーのカードを見て過ごし、週末などはスーパーカーショーを見に行っていました。車が好きで毎日ワクワクしていましたね。それから、ある程度大きくなってからバイクに興味を持ち始めて、友達とワールドグランプリを見に行ったりしていました。
時代が変わっても、子どもやいろんな方々が我々の作った乗り物でワクワクするような世の中になると嬉しいなと思いますね。


夢を追いかける原動力は?

街を歩いたり、車に乗っていたり、バイクでツーリングしている時に自分が携わった車をたまに見かけるんですよね。ちょっとしたオーナーズミーティングみたいな形で集まっている姿も見かけたりします。そういう時って本当に嬉しいし、この仕事に関われて良かったなと思います。
先日、 Enjoy Hondaに参加させていただき、その時に今回作ったフリードの実車を展示させてもらいました。本当にたくさんの方々が来てくれて、その時に小さなお子様をお連れになったご家族もたくさん来てくれて、みんな笑顔で和気あいあいと乗っている姿を見ました。
今回作ったFREEDのブランドコンセプトが“Smile” Just Right Moverで、サブタイトルに「心に余裕・笑顔の毎日」というキーワードがあります。まさにこの車に乗っていただいて、家族みんなが笑顔でワイワイやっている姿というのは本当に嬉しいし、この仕事に関われて良かったなと思いますね。


夢を追い求める中で苦労したことは?

まず今回我々が作ったのは、この「FREED」という車なんですけど、「ちょうどいい」っていう車なんですよね。この「ちょうどいい」っていう言葉って、非常に便利なんですけど、それを形にするのが難しくて、どんなちょうど良さを作るのかに苦労しました。我々チームメンバーは協力してくれる人達とワイガヤ※をやりながら、もっとちょうどいいものを作ろうと時間をかけながら会話し、悩み、苦労したところです。大きい方がいいのか、小さい方がいいのか、そういうのをみんなで触って、乗って、時間をかけて会話してきたっていうところはすごく苦労したところです。
※ワイガヤ:Hondaで取り入れられている議論手法。 職種や年齢、性別などの違いにかかわらず、多人数で気軽に議論をかわすこと


次はどんな挑戦をしますか?

今、非常にモノづくりが難しい時代になってきたんですね。
規制もあるし、いろいろな環境に対する制約も非常に大きいですし、その制約の中で新しいものを作っていくということは非常に難しいなと感じます。しかし、やっぱりお客様が喜んでもらえるものをしっかりとスピード感を持って出すためには、いろいろなチャレンジをしながら、お客様のお役に立てるような商品を作っていきたい。新しいものを作っていくことがチャレンジだと思っているので、これからもお客様の生活を支えるもの、喜んでいただけるようなものを作り続けるということが、技術者としての夢ですね。

How we move you.

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