高速、高負荷での制動の繰り返しによる熱履歴でブレーキディスクに発生する亀裂寿命に対して、新しいブレーキディスク用鋳鉄材料を開発し寿命の向上を図った。ブレーキディスク用鋳鉄材料は、パーライト基地中に黒鉛が晶出した片状黒鉛鋳鉄であるが、この黒鉛の特性に注目し、晶出量と形状を制御することにより熱クラック性能を向上させた。材料設計としては、黒鉛化に重要な影響を及ぼすC量を3.5~4.0Wt.%とし、形状を連続、大型化するためにCaを適量添加することを特徴とする。その結果、熱亀裂寿命は現行量産材と比較して約4 倍となった。
Honda R&D Technical Review Vol.8 収録 (178 - 185)