要旨
地球環境問題のクローズアップに伴い、ホンダは電気自動車の積極的な技術開発を行っている。その中でモータの研究・開発は特に重要である。現在まで、電気自動車に使われているモータには誘導モータが比較的多く採用されてきた。しかし、最近では高効率でしかも高出力密度を特徴とする永久磁石モータが使われるようになりそのポテンシャルが注目されつつある。しかし一方で、この永久磁石モータの高効率化と高出力密度化を達成するため、モータ内部の各磁性体の磁束密度が増大すると、それに起因する磁歪が発生しやすくなる。その結果、ステータティース部などが振動し、モータの振動の原因ともなっている。そこで、今回は特にステータティース部の振動に着目し、磁場解析によって磁歪や他の振動要因を調べ、さらに磁場解析と振動解析の連成解析を行った。その結果、モータ内部のステータティース部における振動メカニズムがモータ通電電流波形に起因することが明らかになりモータ振動の低減に大きく寄与する事ができた。
参考文献
- 1) 斉藤 兆吉、早野 誠治、宮崎 淳:強磁性体の磁化機構とその巨視的構成式、第3回電磁力関連のダイナミクスシンポジウム講演論文集、p449-452 (1991)
- 2) 河内 健:「コンピュータによる磁界解析入門」、株式会社トリケップス 1992
- 3) 細谷 浩之、加川 幸雄、土屋 隆生、村山 健一:磁歪と磁歪振動の有限要素シミュレーション、第14回日本シミュレーション学会計算電気・電子シンポジウム、p19-24 (1993)
- 4) 細谷 浩之、土屋 隆生、加川 幸雄:磁歪の有限要素シミュレーション -二次元モデル-、第13回日本シミュレーション学会計算電気・電子工学シンポジウム、p95-100 (1992)
- 5) Julius S. Bendat, Allan G. Piersol、徳丸英勝 他訳:「ランダムデータの統計的処理」、倍風館 1993
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.7 収録 (9 - 17)
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引用情報
山本 恵一, 梛木 孝昭, 貝塚 正明, 瀧澤 一晃.
EV用モータの振動特性シミュレーション
Honda R&D Technical Review Vol.7 pp.(9 - 17)1995.
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