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薄肉高靭性鋳鉄部材による自動車部品の軽量化

要旨

鋳鉄での軽量化が困難なのは、その脆さに起因する。特に、薄肉化は、急速凝固により、炭素の黒鉛化が阻害されて脆い炭化鉄が増し、靱性のある鉄単味のフェライトが減少して更に脆くなる。このため、鋳鉄の形状自由度の高さが軽量化に繋がらない。もう一つの脆さの要因である鉄と珪素からなるシリコフェライトは、常温域だけでなく低温脆化を招く。ところが、珪素を減らすと、珪素の利点である黒鉛化効果も減少するので、従来、低珪素での薄肉鋳鉄化は、非常に困難なものであった。今回、上記の金属学的矛盾を解決するアロイデザインを開発し、鋼板品に対し10%の軽量化を図り、鋼板並みのプレス、コイニング加工ができる高靱性鋳鉄部材を完成した。

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.6 収録 (137 - 145)

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引用情報

酒井 潤, 夏目 毅, 具志堅 義幸.
薄肉高靭性鋳鉄部材による自動車部品の軽量化
Honda R&D Technical Review Vol.6 pp.(137 - 145)1994.
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