要旨
自動車用トランスミッションギヤの小モジュール化、小型化を実現するために、浸炭時に歯車の表層に発生する浸炭異常層に着目し、その浸炭異常層の低減化とアロイデザインによる高強度化を同時に図った、高強度浸炭歯車材を開発した。通常のガス浸炭条件下では、必ず表層および粒界に酸化物層が形成され、かつその近辺は浸炭異常層といわれる低硬度組織となり、20μm程度の深さまで存在する。著者らは、その浸炭異常層を6μm以下に抑えると同時に、現有の量産設備・条件で製造可能な成分組成範囲での高強度化アロイデザインを検討し、歯車材としての適用性を検討した。その結果、本開発材を使用した歯車は、従来材に対し歯元疲労強度を20%,衝撃強度を2倍向上させ、耐ピッチング特性に関しても有効であった。歯車の小モジュール化で、は、モジュール2.0を1.5以下に変更可能とし、小型化では歯車巾を約20%減少可能とした。
参考文献
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著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.5 収録 (60 - 70)
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引用情報
水野 孝樹, 松原 敏彦, 天野 政樹, 中田 雅之, 鈴木 雅啓, 服部 弘基.
高強度トランスミッションギヤ材の開発
Honda R&D Technical Review Vol.5 pp.(60 - 70)1993.
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