メタルヘッドガスケットはエンジンの高出力化、ノンアスベスト化等による要求から近年急速に採用が拡大している。一方、従来のヘッドガスケット開発においては、専ら実機による耐久テスト評価に頼らざるを得ない状況にあった。本論文は単体装置を用いて燃焼圧を油圧で代用して、メタルヘッドガスケット、シリンダブロックの変位を検出し、メタルヘッドガスケットの耐久信頼性を評価する手法を検討したものである。メタルヘッドガスケットの耐久性評価に当たり検討すべき主な対象はシール性と耐クラック性であり、シール性は燃焼圧と燃焼時のシリンダースリーブ荷重で決定され、耐クラック性は応力の振幅と回数で決定される。本単体評価法が実機の耐久性評価が可能な定量的評価であると実証されたので、メタルヘッドガスケットの最適仕様の決定はもちろん、ガスケット開発の工数の大幅短縮が可能となった。
Honda R&D Technical Review Vol.5 収録 (33 - 42)