要旨
計算機を用いた車体外部流れの解析を行うシステムを開発した。計算モデルはメッシュ形態をH型のマルチ・ブロックとする事によってタイヤ付の実車形状を高い精度で表現する事が可能となった。また既存のCADシステムと連結するとともに会話処理化する事によってメッシュ作成の効率を高めた。流れ計算は非圧縮性流体の支配方程式に高精度差分スキームを適用し、風洞実験の結果と非常に良い一致が得られた。また微妙に形状の異なる2種類の車体の空力特性の違いを解析できるだけの分解能を有する事が確認された。莫大な量の計算結果は会話処理型の可視化システムで解析される。特に、従来風洞実験では困難であった非定常流れの観察も動画処理によって初めて可能となった。また、数値解析の特色を生かした解析として、車体表面の圧力分布の空力特性への寄与解析を試み、現象解析の一手法として、その有効性を確認した。
参考文献
- ⑴ 中川邦夫、柳本憲男、片岡拓也、栗山和幸、椎名 敏:アクティブエアロコントロールシステムの開発、自動車技術会学術講演会前刷集902(1990)、P153~155
- ⑵ 堀之内成明、小林信雄、前田和宏:空力基礎実験モデルまわりの流れ解析、自動車技術会学術講演会前刷集902(1990)、P157~160
- ⑶ 河口健二、橋口真宜:タイヤ付き3次元車体回りの空力シミュレーション、自動車技術会学術講演会前刷集902(1990)、P161~164
- ⑷ 藤谷克郎、姫野龍太郎、佐藤早苗、西川省吾:動画による自動車周りの流れの可視化、流れの可視化Vol. 9、No.34(1989)、P107~110
- ⑸ 野本祐春、福島達也、鵜沢 潔:空力性能解析におけるコンピュータ利用技術、自動車技術Vol. 42、No.4(1988)、P445~450
- ⑹ T. Kawamura, K. Kuwahara: Computation of High Reynolds Number Flow around a Circular Cylinder with Surface Roughness, AIAA 22nd Aerospace Sciences Meeting (1984)
- ⑺ 中橋和博:格子形成の基礎、日本機械学会関西支部第153 回講習会(1987)、P37~48
- ⑻ Joe F. Thompson, Z.U.A. Warsi, C. Wastin: Numerical Grid Generation, North-Holland (1985)
- ⑼ 白山 晋、桑原邦郎:計算流体力学における流れの可視化、第4回航空機計算空気力シンボジウム論文集
- ⑽ 姫野龍太郎:数値流体力学における流れの可視化、日本機械学会関西支部第153回講習会(1987)
- ⑾ 春名 茂、神本一郎、岡本 哲:空力騒音の実験的研究、自動車技術会学術講演会前刷集902 1990-10
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.3 収録 (182 - 192)
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引用情報
福島 達也, 宮島 保, 高村 明男.
計算機を用いた空力解析システムの開発
Honda R&D Technical Review Vol.3 pp.(182 - 192)1991.
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