F1ギヤボックス用のギヤ材として歯面疲労特性に優れる高ピッチングタフネス材と,歯曲がりタフネスに優れる高耐力材の2鋼種を開発した.合金成分組成の最適化によりピッチングタフネスの向上を図り,歯幅薄肉化により740 gの軽量化に寄与した.またレース特有の過大入力による歯曲がりに起因する歯元疲労折損事象に対して,耐力値が1900 MPaを超える高耐力ギヤ材を開発した.高耐力ギヤ材の適用により,2008年からの4レース1ギヤボックスのレギュレーション変更において,長距離信頼性向上に貢献した.
Honda R&D Technical Review F1 Special (The third Era Activities) 収録 (263 - 265)