2000年から始まったHonda F1エンジン開発は,高回転化による高出力至上主義にてチーム一丸となって開発に取り組んだ.この中で動弁系においては基本構造から見直し,新たな機構を成立させた.動弁系は,高回転およびハイリフト化を実現するためバルブ駆動方式を直打式からスイングアーム式のロッカアームとした.さらにバルブリフトカーブの加速度にベジェ曲線を用いた計算手法を適用,ギヤトレインの最適化を図ることでカム角速度変動を低減しバルブ挙動を改善した.また,高回転化にて増大するフリクションを低減させる対応としてシリンダヘッドの構造を見直し,エアスプリング方式を進化させた.さらに,電子制御式エアレギュレータシステムを開発することでフリクションの低減を達成した.
Honda R&D Technical Review F1 Special (The third Era Activities) 収録 (60 - 66)