Hondaの第3期F1参戦において,F1界ではエンジン開発における出力至上主義の考え方は,すでに過去のものとなっており,レース車両を構成する一要素となっている.もちろん,レースエンジンである以上,高出力化は必然であるが,車載パッケージに貢献する基本骨格がより重要な要素である.本稿では,サーキットでのラップタイムを短縮するため,車両トータルとしての空力および運動性能を重視した小型,軽量,低重心,高剛性といったエンジン基本骨格と潤滑冷却システムに関し,エンジン開発の初期段階から,どのようなコンセプトで骨格をレイアウトし,その実現のために必要な新技術をどう具現化していったかについて述べる.
Honda R&D Technical Review F1 Special (The third Era Activities) 収録 (42 - 50)